2018/03/28
イースターエッグは,Easter(復活祭)の休日,もしくは春を祝うために特別に飾り付けられた,鶏の卵である。現代では卵は簡単に手に入るが,昔はとても贅沢な品で,一般の庶民には,普段なかなか口にすることが出来ないものであった。その頃には病後のお見舞い等に,箱入りの卵を持って行ったりしたものだが,この風習がどこかで伝わり残ったのか,贅沢品である卵を,イースターのご馳走に添えるという意味合いもあるように感じている。卵だけではなく,コロンバと呼ばれる,鳩の形をしたケーキも食べる習慣もある。
・スペインでは,モナというブリオッシュを使ってお祝いします。人によっては,卵を調理台の片隅に置いてからモナを焼きます。
・イギリスでもイースターには卵が使われ,子どもも大人もエッグハントというゲームや,ほかのいろいろなゲームをして楽しみます。
・アメリカやドイツでは,『イースター・バニー』というウサギが,お家の庭のどこかに,卵を隠しにやってくると言われています。
命を生み出す卵は,『復活の象徴』とされているが,ひな鳥がこの世に生まれ出て来るためには,卵の殻を破らなければならない。殻を破らないと,ひなは生まれることは出来ない。これと同じように,イエス・キリストも『死』という殻を破って,この世に復活したのだという意味が,卵には込められているのである。
見ているだけでも楽しくなるイースターエッグを通して,ご復活という典礼が,Christmasと同じように広まっていけば,みんなの気持ちが穏やかになるのではないかと,微かな期待を持っている。
「ベルベット・イースター」作:荒井由美/松任谷由美の歌にある様に,今年の復活祭を,いつもと違う形の日曜日として迎えたい。
『ベルベット・イースター』
小雨の朝 ひかるしずく 空にいっぱい ベルベット・イースター
迎えに来て まだ眠いけどドアをたたいて
空がとっても低い 天使が降りてきそうなほど 一番好きな季節
いつもと違う日曜日なの ベルベット・イースター
昨日買った 白い帽子花で飾り
ベルベット・イースター 昔ママが好きだったブーツ はいていこう
空がとっても低い 天使が降りてきそうなほど
一番好きな季節 いつもと違う日曜日なの
■イースターのシンボル
イースターのシンボルとして「イースター・エッグ」と「イースター・バニー」があります。
・イースターエッグ・・・・タマゴは復活の象徴とされ,生命を表す赤やピンクの明るい色で塗られることが多い。
・イースター・バニー・・・ウサギはたくさん子どもを生むことから,作物が豊かに実ることや繁栄することを意味する。
また,イースターエッグを運んでくる動物。
■イースターならではの遊び
・エッグペイント・・・・・イースターエッグといわれるタマゴをカラフルにデコレーションする
・エッグハント・・・・・・イースターエッグを家の中や公園などに隠して,みんなで探すゲーム
・エッグロール・・・・・・イースターエッグを割らないように,スプーンで転がしてレースのようにゴールするゲーム
学校法人賢明学院 学院長 中原 道夫