優しい心を育むカトリック教育

お知らせ

2020/11/26

HⅡ研修旅行報告④

 

  

3日目の朝,連泊ですから食事会場は同じです。今日は男子生徒の朝食を撮影,やはり多いです。

今日はホテルを出て天草の鬼池港からフェリーで島原の口之津港へ渡りました。30分位でしたが,海を見たり,友だち同士で話をしたり,穏やかな船旅でした。

口之津からバスで2時間ほど走り長崎に着きました。

 

 

 

長崎に着いたらまず昼食です。バスを降りて大浦天主堂近くのレストランまで歩きました。

この時点で小学生の修学旅行が多いと気付いていましたが,九州各地から来ているそうです。

昼食のメニューは,長崎ですからもちろん中華料理です。皿うどんや角煮まんじゅうの名物や酢豚,春巻き,麻婆豆腐など豪華でした。

どのテーブルもほぼ完食で,少し食欲がなかった女子生徒も美味しかったようです。

 

 

 

午後からは平和研修です。長崎原爆資料館と平和公園に分かれて見学しました。

資料館では先ほど書いたように小学生が大勢いて,入場制限をしていました。

入場してからも最初は,立ち止まってワークシートに記入している小学生を避けながら資料を見る状態です。

原爆の悲惨さはもちろんですが,戦後の核軍拡競争の展示は考えさせられるものがありました。

世界を変えていかないとと意識させられます。

 

 

 

その後,浦上天主堂で長崎南山中学校高等学校校長の西経一神父様司式による「平和を願うミサ」がありました。

これはフランス研修ならルルドのロザリオ大聖堂でするミサと同じく,今回の研修旅行のメインです。

西神父様は賢明学院にも2回お話に来てくださったことがあり,いつも心の琴線に触れるお話をされます。

今回も福音で読まれた「地の塩,世の光」からこんな話をしてくださいました。

 

塩と光の似ているところは自分の仕事をしても誰もほめてくれないことだ。塩がなければ塩味はつかないが,美味しい料理ができればほめらるのは料理人。スポットライトの光はスポットの当たるスターが注目され,スポットの光をほめる人は誰もいない。同じように気持ちのよい風というのは,向こうから吹いてきたと思ったら彼方へ去っていく。ほめられようと思ってとどまったりしない。そう言う塩や光や風のような人間になりなさい。

 

神父様はミサが終わってからも生徒に声をかけてくださり,神父様の話に感激したと答えた生徒もいましたが,きっと西神父様のミサは全員の心の奥底に残ったと思います。

 

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