優しい心を育むカトリック教育

お知らせ

2023/10/28

中学3年生 沖縄研修旅行団 第3日 = 10 =『 ひめゆり学徒を追想 』

南風原の20壕陸軍病院、戦火の中造られた洞穴の病院。中へ入ると湿度80%、温度が25°、真夏の屋外よりも息苦しい不快感である。沖縄の10月末の今がである。当時は4月から6月の2ヶ月であったから、とんでもない蒸し暑さの中で野戦病院が成り立つであろうか、想像するだけでゾッとする。ここで必死に御国のためにとその辛さを噛み殺して生きた青少年少女たちの壮絶を痛感せざるを得ない。ここでは励まし合って歌いながら軍人に炊き出しの飯上げ(命懸けの病院壕への食事運び)をさせられ、見よう見まねで看護の助け手となり、短くも生きて、生きて、生き抜いたその姿を、生徒らは間違いなく追想できたはずである。決して忘れないで欲しい覚えていて欲しいと念じた。生まれたから、しっかりと生きたのである。生きるために生きることを私たちも決して忘れてはいけない。

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