優しい心を育むカトリック教育

お知らせ

2023/12/22

クリスマスタブロー2023が開催されました。

12月22日クリスマスを目前に控えたこの日、賢明学院ではイエス・キリストの誕生をお祝いする伝統行事が行われました。



クリスマス本来の意義を感じ、祈ることを大切にしたいという思いで行われます。コロナ禍を経て、今年度は午後からの一般公開も行われ、生徒たちとともにたくさんの方々が祈りの時を過ごしてくださいました。



賢明学院のクリスマスタブローは生徒たちが作り出します。
全校6学年よりオーディションによって選ばれた出演者たち。彼らを支える裏方のスタッフもすべて自らこの行事を作り上げたいと集まった生徒たちです。




中学1年生は本校の伝統で、聖歌隊としてタブローに参加します。
白いケープに身を包み、ろうそくの炎に映し出された姿に、入学後の成長が感じられます。
大きな声で精いっぱい歌う姿は多くの人を魅了したでしょう。




約10日間という限られた準備期間の中、参加したキャスト、スタッフは総勢100名。それぞれのできること、やるべきことを全うしてくれました。






ダンスや振付を繰り返し練習するキャストたち、ひたすら英文を読み続けた朗読者、最高の歌声、音色を提供するために繰り返し練習を重ねるソリストたち。
緊張の続く練習の日々にも集中力を絶やすことなく、先輩方が積み重ねてきたこの伝統行事を必ず成功させるという強い思いを支えに本番を迎えました。




一秒の遅れが許されない照明スタッフや、何度も何度も慣れない手つきで衣装のアイロンを繰り返す家庭科部のメンバーたちもまた、それぞれが課された責任を全うするために精いっぱいでした。




そんな中、学年全員で出演する中学1年生たちは、練習開始時は何が起こっているのかもよくわからない様子。
立っていることさえもままならず、歌い祈ることよりも、初めて扱うろうそくに興味津々でした。そんな彼らを天使のような聖歌隊に育て上げた影のスタッフがいます。
決してスポットライトを浴びることはありませんが、中学1年生の練習開始時から常に彼らと同じ時間を過ごし、指示を与え、叱咤激励を繰り返しながら寄り添い続けたM1担当の高校生たち2名です。

練習の合間に、終了時に、中学1年生を集め繰り返し話をし、タブローの意味、皆で参加する意義を伝え続けました。
「前をむいてて」「じっとして」「あくびしないで」。どうすればM1生たちのやる気を引き出せるのか、どうすれば、どうすれば・・誰よりも自問自答を繰り返したのが彼らでした。
本番開始直前ろうそくに火を灯しスタンバイ完了したM1生たち。



緊張した顔でろうそくを見つめるM1生たちに近づいた彼らは満面の笑みで一人一人とハイタッチを交わしていきました。
M1生たちに、先輩たちの思いが伝わった瞬間でした。






クリスマスタブローは共に祈る大切な時間です。
けれども同時に、賢明学院の宝である生徒たちが学年を超えて関わり合い、「一生懸命頑張る」という想いをつないでいく大切な時でもあります。
素晴らしい舞台の裏で繰り広げられる小さな物語もまた、賢明学院にとっての宝となっています。
出演者、スタッフの皆さん、素晴らしい時間をありがとう。



クリスマス おめでとうございます。

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