2017/05/10
2017年5月10日（水）
― 賢明学院の校歌は，「燈台の光」と題されている。―
(当時の表記のままここに載せる)
題 燈台の光
原曲 A.Larrieu “Montez Toujours”
作詞 Sister Jeannette Fecteau
訳詞 畑 逸治
賢明学院
真理と光をわれらにもたらす 我が日々の誇り
こよなき喜びわれらの導き 称えん賢明は燈台の光
（繰り返し）
今こそ栄あれ 汝が光我が光輝きつづきて
み神に導き愛にぞ導く 光を慕いてわれら行かなん 賢明の道
賢明学院
われらの希望と光の基なる あゝこの燈台
悲しき時にも苦しき時にも 常にわれらを励まし導く
（繰り返し）
今こそ栄あれ 汝が光我が光輝きつづきて
み神に導き愛にぞ導く 光を慕いてわれら行かなん 賢明の道
Kenmei Gakuin
With heart and soul we love to sing. You are the pride of every school day:
Within your walls we'd gladly stay. Kenmei teaches truth and light,
Kenmei leads to what is right. All through life we can look upon her
And say: "Kenmei, Beacon Light." Hail to your beam, O beacon mine.
No one so keen was ever seen to shine, You lead to God, you guide in love,
You show the way to things above. Our eyes on you, upright we'll stand,
First for our God, then for Japan.
Kenmei shine today! Kenmei light our way!
作詞者 シスター ジャネット・フェクト Sister Jeannette Fecteau
誕生 １９１１年１２月 ４日 アメリカに生まれる
１９５０年 ６月１１日 来日
１９５１年 賢明女子学院理事就任
１９５２年 理事長・学院長就任
１９８０年 帰国
帰天 ２００９年１０月１６日 享年９８才
作詞者シスター ジャネット・フェクトは１９５０年６月１１日，カナダ管区本部から宣教姉妹の第３グループとして来日した５人の姉妹(修道女)の一人で日本での宣教活動は３０年間であった。
来日と同時に，賢明女子学院創設の準備委員に加わり，１９５１年には賢明女子学院の理事となり，
４月に賢明女子学院中学高等学校が発足した。１９５２年には理事長と学院長を兼任し，キリスト教育への熱い思いと深い人間理解と洞察によって姫路の賢明女子学院と堺の賢明学院の創立の基礎を確立された。賢明学院にとっては，創立の礎を築いてくださった恩人である。
賢明学院と賢明女子学院の校歌「燈台の光」は，１９５２年８月に誕生した。原曲はフランスの作曲家A.Larrieu の“Montez Toujours”（絶えず登れ！：和名）をそのまま採用された。歌詞はシスターフェクトが英語で作詞された校歌は，学院長としてのシスターの祈りそのもので，「わたしは道であり，真理であり，命である。」（ヨハネ１４:１６） 「あなたがたは世の光である。」（マタイ５．１３～１６）のみことばがテーマとなっている。日本語の歌詞は，畑 逸治先生(賢明女子学院の初代校長)が訳詞をしてくださって誕生した。校歌の訳詞にあたっては，直訳ではなく，初代校長が賢明生への思いを込めて意訳をされ，今日の校歌のことばとなった。
曲想は勇気と希望をイメージでき，歌う生徒にも聴く者にも人生を突き進め『THE BEST』の精神を忘れるなと励まし，絶えず登り続けなさいと勇気づけている。「燈台の光」から創立者マリー・リヴィエの願いと思いが伝わってくる。まさに，フランスとアメリカとカナダそして日本の「心」が絆となり，それぞれの思いと関係が縦糸と横糸となって布を織り出し，温かく私たちを包んでくれる校歌が生まれた。勇気と希望そして愛があふれ，つい口ずさみたくなる校歌だ。1952年から歌い継がれた「心」は，今年６５周年を迎える。先人の熱き思いがあふれている校歌だ。
