優しい心を育むカトリック教育

2018/12/11

園児が誘う

前日までの暖かさから一転し,吹く風に寒さを感じた12月8日,聖母の無原罪をお祝いする日,リヴィエホールは,静けさに包まれました。そして,キリストの象徴である光を手にした園児たちが,天地創造の場面を思い起こさせるかのごとく,静かに登場しました。

 

天地創造の場面から始まるChristmas Pageantは,全ての園児に役割があり,その一つひとつの役割を園児たちがしっかりと理解しているとわかるものでした。神の愛を気づかないまま,次々と罪を犯す人類,そこにはその都度,神の戒めがあり,ゆるしがあります。そしてついに神は,人々が待ちに待った救い主を,飼い葉桶に眠る幼子として,この世に遣わしてくださいました。次々とChristmas Pageantの中で繰り広げられてゆく園児たちの姿に,神の全人類に対する愛を私たちは感じ,温かな気持ちが湧いてきました。壮大な歴史として,旧約聖書の天地創造の場面と,ルカ福音書の降誕の場面を全て暗唱し,全員が声を一つにして朗々と伝える声と姿は圧巻でした。園児一人ひとりが力と勇気に満ち,まるで神から遣わされた天使のように見えました。

 

神様の愛を伝える為には,「みんなが大切な役割ですよ」 「神様は皆の力によって,クリスマスの喜びを伝えたいのですよ」と練習中の子どもたちに,先生たちは絶えず言葉かけをしていました。

 

あれだけの長いせりふの文章を全て覚え,自分たちで語るタイミングに気付き,声を一つにして神の言葉を伝える姿を見ることによって,私たちには園児の純粋な心が伝わってきました。子どもたちの能力は限りなく,そして美しいと深く感じました。

 

祈る姿の美しさ,純粋さ,けなげさ,愛おしさ・・・・・

 

言葉の限りを尽くしても,今日の園児の姿に勝るものはないのではと,胸が熱くなるほどの素敵な「とき」を,過ごすことができました。

皆さん,Merry Christmas !! 

 

 

『ハレルヤ・クリスマス』

 

岩崎淳一 作詞

都倉俊一 作曲

「深い闇のさなかにきらめく星は    道に迷う人への神のまなざし

  メリー・メリー・クリスマス      神の御子よ   ハレルヤ・クリスマス 歌え喜べ

 

 風にすさむ砂漠に咲き出る花は    涙ためた人への神の輝き

  メリー・メリー・クリスマス      神の御子よ   ハレルヤ・クリスマス 歌え喜べ

 

 疲れ果てた心にささやく声は     待ち焦がれた人への神の訪れ

  メリー・メリー・クリスマス      神の御子よ   ハレルヤ・クリスマス よろこびの夜」

 

学校法人賢明学院 学院長 中原 道夫