優しい心を育むカトリック教育

2016/12/20

Christmasの前に

2016年12月20日(火)

 

全世界のキリスト教の人たち,そしてミッションスクールに通う園児も児童も生徒も学生も,四週間をかけて,CHRISTMASを迎える準備をしています。いよいよ最後の週となりました。楽しみにしていたCHRISTMASは目の前までやってきました。

 

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街にジングルベルが流れ,クリスマスバーゲンセールの文字が商店街を彩り,三角帽子をかぶったサラリーマンがクリスマスケーキの箱をぶら下げ,繁華街を上機嫌で練り歩いていた12月24日。それが,CHRISTMASは家庭で過ごす日,カップルで過ごす日へと変わっていったのはいつの頃からだったでしょうか。バーゲンセールや飲食店の客寄せにクリスマスという言葉が使われていた頃,街のにぎわいを批判するかのように「本当のクリスマス」とか「本物のクリスマス」と言う言葉が多用されました。本当があるのであれば偽物のクリスマスがやっぱり実在していたのでしょうか。

 

大人のクリスマス観が変化しても,子どもたちにとっては待ちに待ったこの日であり,お正月前のイベントとして楽しいものであり,嬉しいものであることに変わりありません。この嬉しさを取り除く必要ないが,自分だけの世界から外の世界を見る機会にしてほしいと願います。

 

昔々,クリスマス休戦と言う言葉があったことを覚えておられる方も多いでしょう。

 

CHRISTMASには戦争を休止させる力が備わっていました。CHRISTMASの日だけは教会に行ったことがある方もおられるでしょう。CHRISTMASには人々を教会へ招く力があります。1970年代,東京の四ツ谷にあるカトリック教会は,深夜のミサにもかかわらず入場制限をするほど人であふれかえっていました。世界中の人々が,CHRISTMASを何らかの意味で迎えていましたし,今も迎えています。そして,人々は,意味ある日として捉えていることに間違いはないでしょう。

 

CHRISTMASは何の日,何をする日・・・・・

愛を教え伝えるために,一人の子が誕生した日。

それは,とってもとっても素晴らしい日,

嬉しくて,うれしくて,涙が出そうなよろこびの日,

この「よろこび」を伝えたくてPRESENTをする日。

 

主よ,きょう一日,貧しい人や病んでいる人を助けるために

わたしの手をお望みでしたら, きょう,わたしのこの手をお使いください。

 

主よ,きょう一日,友を欲しがる人々を訪れるために

わたしの足をお望みでしたら きょう,わたしのこの足をお使いください。

 

主よ,きょう一日,優しいことばに飢えている人々と

語り合うために,わたしの声をお望みでしたらきょう、わたしのこの声をお使いください。 

 

主よ,きょう一日,人は人であるという理由だけで

どんな人でも愛するために,わたしの心をお望みでしたら

きょう,わたしのこの手をお使いください。


~マザー・テレサの祈り~ より

 

Christmasだからこそ 心に留めておいてほしいこと

 

・今も世界では9億2500万人が、飢餓で苦しんでいることを知っていますか?

・1分間に17人が餓死。飢餓で苦しんでいる人の数は10億人。

・5歳になる前に命を落とす子どもの半数近く(45%)は栄養不良が原因です。その数は毎年、310万人。

・開発途上国の子どもの6人に1人(約1億人)は低体重です。

・世界の子どもの4人に1人は、発育阻害の状況にあります。開発途上国では、この割合が3人に1人にまで達します。

・ 開発途上国全体で6,600万人の小学生が空腹のまま学校に通っています。そのような子どもはアフリカだけで2,300万人もいます。

World Food Programme © 2016より

 

 

学校法人賢明学院 学院長 中原 道夫