優しい心を育むカトリック教育

2018/08/31

何かしよう

連日,猛暑と言われ,危険な暑さが伴う酷暑と呼ばれていた今年の夏だったが,お盆を過ぎ残り少なくなった夏休みの今日,8月17日は,珍しく涼しさを感じられる一日となった。暦の上で立秋を迎え,今までの暑さも少しはましになると信じたい。

 

 

来週から,各所属が始業の日を迎える。心身とも,一回りは大きく成長した賢明生に会えるのを,楽しみにしている。この夏は,五日連続で台風が発生したり,経験したことがない大雨が降ったりした日々でもあった。今日,大雪山では初雪が降ったとニュースで報じられた。例年より一か月程早い,初雪だそうだ。多くの人が災害にあったり,災害によって亡くなられたりしたのも,今年の夏の出来事だった。

 

そんな中で,行方不明になっていた幼児を救助した,ボランティアの老人が英雄のように感じられた。単身捜査活動をし,全国どこへでも,自分が必要と思えば軽自動車を運転し,現地に赴き活動を展開する彼の姿が,かっこよく見えた。救助後に,「せめて,お風呂で汗を流して下さい」と勧められても,「それはボランティア精神には,則っていないので」と釈然と断り,「私の活力のもとは紫蘇ですよ」と語りながら,白米と紫蘇を,おいしそうに口にする老人は,あまりにもかっこよすぎると思った。そして冠水の為,救助を待つ人たちの為に,水上バイクを駆使し,救助活動をした広島の青年も英雄に思える。

 

阪神淡路大震災以降,たくさんの人が,様々の形態でボランティア活動をするようになり,企業もボランティア休暇を認めるようになったのは,本当にいいことだと思う。災害が起こってしまったとき,老人も若者も今,自分にできることを考え,それを実行する力が,個々に備わってきたのではないだろうか。

 

【聖書の言葉】

 

≪自分にしてもらいたいことがある人へ≫

何事でも,自分にしてもらいたいことは,ほかの人にもそのようにしなさい。

(マタイ福音書 7章12節)

 

≪人をどのように愛するのですか≫

ことばや口先だけで愛することをせず,行ないと真実をもって愛そうではありませんか。  

(ヨハネの第一の手紙 3章18節)

 

【京都府人権啓発ソング】

 “世界がひとつの家族のように” より

 

『悲しいニュースを聞くたびに  どうしてなのかと考える。

何かが出来るわけじゃない だけど心は動いてる

世界がひとつの家族のように  もしもなれたらどうだろう

毎日出会う君のこと  もっと大事になるだろう』

 

作曲:千住明 作詞:鮎川めぐみ

 

学校法人賢明学院 学院長 中原 道夫