2018/10/30
六年生が書いた平和の誓いを三回シリーズで取り上げました。
子どもたちが平和を意識し,意識するだけではなく誓いとして心に刻んでくれたことが,私たちの心を震わせました。自分たちで誓いを作ると決め,自分たちで文章を書きあげた誓いは,手直しなど必要とはしませんでした。
素直な心の叫びと私たちはうけとめ,この純粋な心を慈しみ育むのが使命だと,私たちが児童の心に感動し,誓いを立てました。子どもたちの心を表す青空が広がり始めた沖縄の空のもと,誓いの声が朗々と響きました。
平和 の 誓い
賢明学院小学校 蔡 芹菜
私たちは今,「平和」の中で生きています。
私たちにとって「平和」という言葉は当たり前になっています。
しかし,1944年大阪府内で15000人もの人が犠牲になった空襲がありました。
この空襲で大阪の町は焼け野原となり,一瞬にしてその姿を変えました。
大阪がもとの姿に戻るまで,一体どれだけの時間がかかっただろうか平和学習をしながら考えていました。また,その一方で70年前の世界大戦で多くの犠牲が出た。
沖縄の歴史も忘れてはいけません。
同じ人間同士が,互いに傷つけ合い苦しむ戦争は,とても恐ろしく悲しいことです。
今,この瞬間も世界の中には戦争で苦しんでいる人達がたくさんいますが、
私たちは平和な国にすんでいます。
ここで私たちが決して忘れてはいけないのは,私たちが平和なこの日本に住めているのは,戦争という残酷な過去があったからです。
私たちにできることはなんだろう。
それは,戦争をただの歴史ととらえるのではなく,過去を知り,同じ過ちを繰り返さないようにすることだと私は思います。
今ある平和を未来につなげていくために,私たち一人一人ができることを考えて実行していくことをここに誓います。
2018年10月17日
学校法人賢明学院 学院長 中原 道夫