優しい心を育むカトリック教育

2019/04/09

連休

今年は特別の,大型連休がある。行楽地は何処も,すでに予約でいっぱいとか・・・。土曜日に始まり,10日間が休みとなる。この休みが終われば,五月も第二週になっている。しかし連続して休めると言うことは,何となく心ウキウキするものだ。休みに対するこの気持ちは,子どもの頃から変わらないものだ。

 

毎日の生活と違った変化が,このウキウキ感になるのかもしれない。海外旅行も国内旅行も予約受け付けが始まり,コースプランの中には,すでに予約満員御礼が出ているものも多いと聞く。巷では,働き方改革の為に就業時間を短くするよう奨励されているが,なかなか時短で事を進める事に慣れて進められていないのが,正直なところ現実である。社会には短時間で事を成し遂げる人,また自分のペースで仕事を進めたい人がいるはずだ。その人のペースで事を成し遂げる形を寛容に扱われるのが,真の意味での働き方改革であればと願う。時間制限をする事だけではなく,その人の時間の使い方を状況に応じて大切にするのが,本当の働き方改革ではないだろうか。

 

一斉に開始して,一斉に終了する。この言葉を聞くと,何か昔見た映画を思い出す。その映画の題名は,チャップリンの『モダン・タイムス』だ。労働者管理と言う視点から見れば,機械化が進むチャップリン時代も,働き方改革と言う名の改革も,所詮,管理システムから来るのかもしれない。長い連休中のどこかでチャップリンの映画でも見て,彼が批判した社会構造を学ぼうかなと思う。

 

 

『モダン・タイムス』(Modern Times)は1936年のアメリカ映画。チャーリー・チャップリンが監督・製作・脚本・作曲を担当した喜劇映画で、彼の代表作のひとつ。資本主義社会や機械文明を題材に取った作品で,労働者の個人の尊厳が失われ,機械の一部分のようになっている世の中を笑いで表現している。自動給食マシーンの実験台にされるシーンや,チャップリンが歯車に巻き込まれるシーン,ラストのチャップリンとヒロインが手をつないで道を歩いてゆくシーンなどが有名。

 

スマイル/Smile チャップリン作曲

 

笑って、心が痛くても  笑って、壊れそうになっても
空に雲が広がる限り,大丈夫だから
もし,恐怖や悲しみの中から笑うことができたら
明日はきっと  太陽が、あなたのために輝いてくれるでしょう
喜びで、あなたの顔を輝かせて  悲しみの軌跡を,すべて隠して
涙が出そうでも  そのときが,頑張らないといけないときだよ
笑って,泣いている意味はあるかい?
人生は,価値があるものだと理解できるよ
もし,あなたが笑えば

 

学校法人賢明学院 学院長 中原 道夫