優しい心を育むカトリック教育

2021/01/12

お誕生日

小学校のナタリスは,保護者の参加を取りやめて,児童だけでしかも録画したものを放映する形式となりました。これもコロナ対策の一環としての策でした。二部制で実施したために,登校時間に差をつけてのクリスマスを迎える日でした。

 

校舎を巡回していると,後半に登校するクラスの児童の姿が,早くから教室に見られました。何をして待っているのかと教室を覗いてみると,ぬれ雑巾を手にした二人の児童がいました。「ありがとう。お掃除してくれてるんだね。」と声をかけると,「今日は,イエス様の誕生日でしょ」「気持ちよくお誕生日が迎えられるように,お掃除しているの」「教室をきれいにしているの」と返事が返ってきました。

 

なんと素直な心でしょう。早く来て遊んで待っているのではなく,教室でイエス様を迎える為には,お掃除することが一番と思いついたのでしょう。寒風が吹くナタリスの日に,心が温かくなりました。

 

こんな児童もいました。待降節の実践が出来ると,モミの木にリボンを付けます。リボンの中には数年使っているので,リボンの部分と針金の部分が外れてしまっているものも含まれています。15分休みにその修理をしてくれている二人の姿がありました。みんなが使いやすくなるようにと,気が付いたことを実行している姿です。

 

「校長先生見て」朝の挨拶時に,手作りのたくさんのクリスマスカードを見せてくれた子がいました。「クラスみんなの分作ったよ,校長先生のもあるよ」と封筒に入ったクリスマスカードをもらいました。寒風の中で,カイロよりも暖かさを感じる出来事でした。きっと昨日の休み一日かけて作ったそのカードは,クラスの友達の心にも温かいともしびを灯したのではないでしょうか。

 

『あなたの思う良いことは,何でもしなさい』

創立者 マリー・リヴィエ

 

きっと子どもたちのこの行いを,微笑みと共に見守って下さっていると確信できる昨年の出来事でした。

 

 

今年こそ,子どもたちがマスクなしで運動場を走り回り,給食時には楽しい会話に包まれますように。

 

賢明学院小学校校長・幼稚園園長 中原道夫