2018/01/03
新年のご挨拶
明けましておめでとうございます。
今年もご愛読,よろしくお願いいたします。
皆様はお正月をいかがお過ごしでしたか。
年が明けて,穏やかな晴れの日が続いていましたが,今日は私の住む滋賀県は雪が舞っていました。
私の元日は実に静かな新年でした。
例年と同じく新年のミサに与りました。
昨年も書きましたが,カトリック教会は1月1日を「神の母聖マリア」の祝日としています。
また,「世界平和の日」でもあります。
今は本当に世界の平和を祈る時でしょう。
昨年末にローマ法王フランシスコが,原爆投下後の長崎で撮影された写真入りのカードを教会関係者に配布しました。
その写真は,米国の従軍カメラマン故ジョー・オダネル氏が撮影した「焼き場に立つ少年」です。
法王は,「これが戦争の結果だ」というメッセージをカードに込めたとされています。
亡くなった弟を背負い火葬の順番を待つ直立不動の少年の姿は,私たちの心を揺さぶります。
今も世界でこれと同じように,戦火で大切な人を亡くした人たちがいます。
そして,もし核戦争が起こったなら,火葬の順番を待つ家族が一人もいないでしょう。
今から30年以上前,全面核戦争の回避を訴えたジョナサン・シェルの『地球の運命』を読んだ時に,一番印象に残ったのは「死そのものの死」という言葉でした。
つまり,地球上の全ての生命が絶滅するので,「死」という現象も起こりえないという考えです。
正月らしい写真をと,去年と同じく富士山の写真を選びました。
これは昨年末の東京出張の時に撮ったものです。
一富士二鷹三茄子,皆さんの初夢はめでたいものだったでしょうか。