2018/04/06
今週の火曜日,3日にリヴィエホール,アリーナで,「学校に行きたくても起きられない,こんな病気を知っていますか?」というタイトルのもと,「起立性調節障害(OD)研修会」が開かれました。
この研修会は元々,毎年学院全体の教職員が4月の最初の2日間に研修を行っている企画の一つとして考えられました。
しかし,このような症状で苦しんでいる子どもが増えていること,また,その対応に苦慮されている家族の皆さんにも参加していただこうと,保護者に教育関係者にそして一般の方々へと公開を広げていくことを決めました。
当日は300名を超える来場者があり,マスコミの取材もあり,ODに対する理解が深まればと思いました。
今回の研修会では,「起立性調節障害家族の会~Snow~」の皆様にお世話になりました。
ODを体験した大学生3名から,まずお話を伺いました。
そのお話を聴きながら,自分も遅刻する生徒に理解ある教師だったかを反省させられました。
症状に苦しむだけでなく,周りの無理解にも苦しまねばならない病気であることがよく分かりました。
続いて,家族の会会長の星島久美様が家族としての体験や,家族の会の活動を紹介してくださいました。
思春期の病気として必ず治る,今はトンネルの出口の光は小さくても希望を失わずにという言葉は,ODを乗り越えてこられた経験から出る重い言葉だと感じました。
後半はODの治療に長く携わっておられる,「ゆきこどもクリニック」の神原雪子先生から専門的なお話や具体的な対応について説明をしていただきました。
神原先生もまとめで「思春期の病気で若干の差はあるが回復する疾患なので希望を持つ」こと,「寝ていても子どもは日々成長している」と話されました。
ODをさなぎにたとえて,「さなぎの状態でも成長している」「いずれ羽ばたく時が必ずくる」という言葉が印象的でした。
アンケートを見ると大変好評で,またこのような研修会を企画し一般公開してほしいというご希望もありました。
内容や時期も含めて考えていきたいと思います。
貴重なお話をしてくださった大学生の皆様,星島様,神原先生,またご来場くださった皆様に心から感謝します。
さて,今日は新入生の登校日でした。明日が入学式です。
新しい1年が始まります。
ブログの読者の皆様,フェイスブックの読者の皆様,この1年もよろしくお願いいたします。