2017/12/22
今日,終業式があり2学期が終わりました。
私は式辞で2学期の行事を振り返り,中でもクリスマスタブローを通してキリストの誕生の話をしました。
その骨子は19日のブログに書いた内容ですので,それをお読みください。
さて,今日は20日に行われたクリスマスタブローの様子を紹介します。
今年で3年目ですが,今年も感動的なタブローになりました。
観に来てくださったシスターが,「これ以上はありません」と最高の賛辞をくださいました。
ロウソクを手にした中1の聖歌隊を先頭に,ナレーション担当者,英語聖書朗読のESS,ハンドベル部の生徒たち,独唱者,バイオリン独奏者が入場してきます。
最初の場面は,預言者イザヤです。力強く,救い主の誕生を予言します。
次はお告げの場面です。
「受胎告知」は多くの画家が描いていますが,ナザレの少女マリアに大天使ガブリエルは驚くべきメッセージを伝えます。
「あなたは身ごもって男の子を産む」(ルカ1:31)と救い主の母になることを伝えます。
マリアは「私は主のはしためです」(ルカ1:38)と,天使の言葉に「はい」と答えます。
このマリアの「はい」という返事がなければ,イエスも生まれず,クリスマスのお祝いもありませんでした。
全てを神に委ねたマリアは神を賛美します。
この場面では中1の聖歌隊と独唱者が,マリアの物語を歌います。
しかし,婚約者であるヨセフは苦悩します。
苦しむヨセフに夢の中で天使が告げます。
「恐れず妻マリアを迎え入れなさい。マリアの胎の子は聖霊によって宿ったのである」(マタイ1:20)
ローマ皇帝から住民登録せよという勅令が出て,ヨセフもマリアを連れて先祖の地ベツレヘムへ行きます。
そこでマリアは月が満ちてイエスを産み,「布にくるんで飼い葉おけに寝かせた」(ルカ2:7)と聖書にあります。
神である救い主が,最も貧しい姿でお生まれになったのです。
そして,この救い主誕生の知らせを最初に受けたのは,当時の社会で最も貧しかった羊飼いたちでした。
天使は羊飼いたちに告げます。「今日ダビデの町で,あなたがたのために救い主がお生まれになった」(ルカ2:11)
羊飼いたちは早速ベツレヘムに向かい,飼い葉おけに寝かせてある乳飲み子を探し当て,救い主として受け入れます。
その頃,東方の占星術の学者たちが,星に導かれて救い主を探しに来ます。
ついに救い主を見つけた学者たちは,「彼らはひれ伏して幼子を拝み,宝の箱を開けて,黄金,乳香,没薬を贈り物として献げた」(マタイ2:11)
このタブローで音楽の彩りを添えてくれるのが,バイオリンの独奏とハンドベルの演奏です。
フィナーレは生徒全員によるハレルヤコーラスです。
ホール中に響き渡るハレルヤコーラスは,創立60周年記念式典で歌ってから,毎年続けています。
この感動的なタブローを,もっと沢山の方々に観ていただきたいと願っています。