優しい心を育むカトリック教育

2016/12/22

クリスマス・タブロー

今日から冬休みです。

学校も,クラブ活動や大学受験に向けて勉強している生徒たち,懇談で登校する親子の姿だけです。

2学期末には20日にクリスマス・タブロー,そして21日に終業式がありました。

「英語で祈るクリスマスの集い」というサブタイトルがついた”KENMEI CHRISTMAS TABLEAUX”は,今年で2回目です。

英語による聖書朗読と日本語による解説と祈りを織り交ぜたこのタブローは,本校のオリジナルです。

会場はリヴィエホール,アリーナですが,生徒たちでほぼ満席,保護者の方も出演者の保護者にしか案内できない状態です。

 

まず,沈黙の内に,中学1年生の聖歌隊,ハンドベル,朗読者,独唱者,バイオリン独奏者が,ロウソクを手に入場します。

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第1幕はイザヤの預言です。力強く,救い主の誕生を予言します。

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次はお告げの場面です。「受胎告知」は沢山の画家が描いていますが,ナザレの少女マリアに大天使ガブリエルは驚くべきメッセージを伝えます。「あなたは身ごもって男の子を産む」(ルカ1:31)と救い主の母となることを伝えます。

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マリアは「私は主のはしためです」(ルカ1:38)と,天使の言葉に「はい」と答えます。このマリアの「はい」という返事がなければ,イエスも生まれず,キリスト教もなく,賢明学院もありませんでした。

全てを神に委ねたマリアは神を賛美します。

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しかし,婚約者であるヨセフは苦悩します。苦しむヨセフに夢の中で天使が告げます。「恐れず妻マリアを迎え入れなさい。マリアの胎の子は聖霊によって宿ったのである」(マタイ1:20)

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ローマ皇帝から住民登録せよという勅令が出て,ヨセフもマリアを連れて先祖の地ベツレヘムへ行きます。そこでマリアは月が満ちてイエスを産み,「布にくるんで飼い葉おけに寝かせた」(ルカ2:7)と聖書にあります。救い主が,最も貧しい姿でお生まれになったのです。

そして,この救い主誕生の知らせを最初に受けたのは,当時の社会で最も貧しかった羊飼いたちでした。

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羊飼いたちに天使は告げます。「今日ダビデの町で,あなたがたのために救い主がお生まれになった」(ルカ2:11)

羊飼いたちは早速ベツレヘムに向かい,飼い葉おけに寝かせてある乳飲み子を探し当て,救い主として受け入れます。

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その頃,東方の占星術の学者たちが,星に導かれて救い主を探しに来ます。ついに救い主を見つけた学者たちは,「彼らはひれ伏して幼子を拝み,宝の箱を開けて,黄金,乳香,没薬を贈り物として献げた」(マタイ2:11)

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フィナーレは生徒全員によるハレルヤコーラスです。ホール中に響き渡るハレルヤコーラスは,2年前の創立60周年記念式典で歌ってから,毎年続けています。

この感動的なタブローは,一人ひとりの心に愛と平和の思いを生み出しています。

もっと多くの人に見ていただくには,2回公演をしないとホールに収容できません。

学校関係者だけでなく,堺の皆さんが心待ちにしていただけるような伝統の宗教行事に育てたいと願っています。

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