優しい心を育むカトリック教育

2017/01/17

サクラサク

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「サクラサク」のタイトルをご覧になって,それがどういう意味か分かる方は私と同年輩の方でしょう。

これは大学の合格電報の文面です。

合格電報と言っても,大学当局が出してくれるものではありません。

遠い所から入学試験を受けに来た受験生のために,その大学のクラブやサークルの学生が部費を稼ぐためにやっていたものです。

今のようにインターネットでの発表はありませんから,掲示されたものを見て電報を打つのです。

不合格なら「サクラチル」でした。

でも,個性的な文面もありました。

例えば,長崎大学の合格は「マリアホホエム」でした。

 

毎年,12月になると本館1階廊下に進学先の名前と人数が張り出されます。

まだ,推薦入試とAO入試の結果だけですが,生徒も保護者も熱心に見ていかれます。

入試のシーズン,本校でも中学入試AⅠ・AⅡ・B日程は終わり,19日のC日程を残すのみとなりました。

毎年ですが,合格発表でその受験番号が貼り出された掲示板の前で,合格を喜ぶ姿を見ることは私たちにとっても大きな喜びです。

家族で抱き合って喜ぶ人,自分の受験番号を指さして記念写真を撮る人,友だち同士で喜ぶ人,この喜びが本当の喜びとなるために私たち教職員が力を合わさなければと,身が引き締まる思いもします。

 

大学入試センター試験も終わりました。昨日は自己採点に高校3年生が登校して来ました。

順調に点数を伸ばした生徒,思い通りの点数が取れなかった生徒,どちらにしても受験はまだ続きます。

「サクラサク」結果を勝ち取るために,あとひと踏ん張りしてほしいです。

私は「センター試験激励会」で三つのことを話しました。

今は,みんな不安な気持ちでいる。自分だけがそうなのではないことをよく分って,落ち着いて力を発揮しなさい。

ここまで努力してきたのだから,自信を持ちなさい。試験が終わって,周りからあの問題の答えがこうだという声が聞こえてきた時,自分と違っていたなら,かわいそうにその人が間違ったと思いなさい。

振り向くな。終わった試験のことを考えてもどうにもならない。前だけ見て進んで行きなさい。

同じ言葉を受験生の皆さんへ贈ります。