優しい心を育むカトリック教育

2018/12/06

一日静修

 

 

先月の21日は「創立記念日」でした。

1796年11月21日に創立者マリー・リヴィエが「聖母奉献修道会」を創ったのを記念しています。

この日には「創立記念ミサ」と共に「一日静修」が行われます。

今年の指導司祭は南山国際中学高等学校校長の山田利彦神父様でした。

山田神父様は8月7日のブログで紹介した「宗教・倫理教育担当者ワークショップ」に助言者として来てくださり,その時に一日静修の講師をお願いしました。

 

小学校のミサが終わるのを待つために第1講話は放送です。

どの神父様も顔を見ずに話すのは難しいとおっしゃいますし,聴く生徒たちも大変です。

今年,山田神父様は聞くだけではなく自分で考えることをしてほしいとプリントを用意してくださり,10の質問をされました。それは,

①創立記念日,誕生日とは?

②良い学校とは?

③なぜ,賢明学院で学んでいるのか?

④あなたは方言を話しますか?それはなぜですか?

⑤あなたの好きな食べ物は何ですか?それはなぜですか?

⑥自然災害の意味・意義とは?

⑦あなたが瀕死の重傷の時,誰が助けてくれると思いますか?

⑧あなたはどれくらいまでの距離の人の瀕死の状態を命がけで助けようと思いますか?

⑨貧しさと優しさとは?

⑩豊かさと乏しさとは?

答えるのが難しい質問もありますが,生徒たちは放送を聴きながらプリントに答えていきました。

質問が終わったところで神父様自身がその質問にどう考えるか話してくださいました。

その中で「良い学校とは良い先生がいる学校です」が印象に残りました。

 

第2講話はミサの説教です。

福音で読まれたマタイ13章の「種を蒔く人」のたとえについて話してくださいました。

ミサの後に第3講話がありました。第1講話の続きで質問に関する話をしてくださいました。

上から目線でない謙虚なお人柄からの言葉は,生徒の心にも届いたと思います。

神父様は最後に「こんなに長く話したのは初めてです。聴いてくださってありがとうございます」とおっしゃいましたが,この言葉にも神父様らしさを感じました。