優しい心を育むカトリック教育

2019/06/22

全国カトリック学校 校長・教頭合同研修会

今年も「全国カトリック学校 校長・教頭合同研修会」に参加しました。

20,21日と長崎で開かれ,テーマが「カトリック学校のルーツを究める」という長崎にふさわしいものでした。

1泊2日の研修ですが,今年は例年とは違い2日目に外海地方の巡礼がありました。

10年以上前はこの研修も2泊3日で行われ,必ずプログラムにフィールドワークが入っていました。

それが短縮されてからは,講演,実践報告,分科会が中心の研修になりました。去年,大阪で開催された時もそうです。

 

 

3つのグループに分かれてバスで出発です。私たちのバスは,まず黒崎教会へ行きました。

この教会は遠藤周作の小説『沈黙』の舞台となった黒崎の地に建つ教会で,内部はリブ・ヴォールト天井とステンドグラスが印象的でした。

近くに遠藤周作文学館があります。私は以前にも訪れたことがありますが,昨年展示内容がリニューアルされて見学時間が足りませんでした。

改めて彼の人生と文学を振り返ると,キリスト教と共に病気で何度も死に直面したことが根底にあると思いました。

 

 

出津(しつ)教会ではミサが行われました。この教会は土木,建築,医療,印刷,産業と万能の働きをしたド・ロ神父様が建てたものです。

出津は「陸の孤島」と呼ばれた田畑を耕す土地もない「潜伏キリシタン」の里です。

1879年にここに赴任したド・ロ神父様は人々の貧しい生活を見て,魂の救済だけではなく人々の生活の向上を目指して様々な取り組みをされました。

その一つが,今でも長崎の土産品として有名な「ド・ロ様そうめん」です。

 

1泊2日の滞在ではもったいない感じもしましたが,充実した2日間になりました。