2017/05/23
1982年5月23日に創立者マリー・リヴィエが,教皇ヨハネ・パウロⅡ世により列福されました。
今日はその35周年の記念日です。
学校では特別の行事はありませんが,マリー・リヴィエの精神を賢明教育の根幹として意識する一日にしたいと思います。
「福者」について2月13日のブログで,高山右近列福式のBULLETINの原稿を紹介してこう書きました。
カトリック教会ではイエス・キリストにならった人生を送り,信仰の模範となる人を「聖人」として尊敬していますが,聖人に認定される前の段階を「福者」と呼んでいます。しかしながら,聖人と福者に優劣の差があるわけではありません。
マリー・リヴィエも,「イエス・キリストに対する燃える愛,祈りの力を信じる心,使徒的な勇敢さ,すべてのみじめさに対する共感」(『マリー・リヴィエの列聖の恵みを願う祈り』より)をもって,生涯を教育に捧げました。
私はカトリック学校の若い先生たちに,自分の学校の精神を知るために創立者の言葉を読むことを勧めます。
もちろん何か書物を残しておられるならそれを,また分厚い伝記を読むことも大切ですが,短い言葉の方が心に響く場合があります。
このブログでも今までにマリー・リヴィエの言葉を紹介しましたが,今日は私の好きな言葉をいくつか紹介します。
やがて汲み尽される水槽のようではなく,決して涸れることなく,豊かに水を与える泉のようでありなさい。
神と隣人への燃え立つ愛によって,輝く太陽となってください。
祈りの人になりなさい。祈るならば,神の力で強められ,すべての十字架を担うことができます。
謙遜はイエスのみ心を開く鍵です。謙遜はあなたが成長する最大の秘訣です。
火は火を点じ,ともされたたいまつは他の多くのたいまつに火をともします。
5年前,私が賢明学院に赴任した時に,玉造にある聖マリア大聖堂で列福30周年記念ミサが行われました。
このミサは,私が賢明で担当した大きな仕事の最初のものでしたので印象深いです。
中でも,高校2年生3年生が小学生と手をつなぎサポートしながら聖堂に入場してきた姿,ミサの間中,その幼いパートナーの面倒を見ていた姿を今でも思い出します。