優しい心を育むカトリック教育

2018/12/19

創立者マリー・リヴィエ生誕250年

今日は創立者マリー・リヴィエの生誕250年のお祝い日です。250年前の今日,フランスの山村モンプザでお生まれになりました。

12月19日は私の父の誕生日でもあるので,この日を忘れることはありません。父も存命なら101歳です。

創立記念日の学院研修で,「創立者に倣いて」というテーマで講話をさせてもらいました。

その内容を紹介します。彼女の生涯と,その教えをことば集としてまとめました。

 

1.マリー・リヴィエのあしあと

17681219 父ジャン・バチスト・リヴィエ,母マリアンヌ・コンブの次女として誕生。

2日後に洗礼を受ける。

17704 すくすくと育っていたマリーは,ベッドから落ちて腰骨を痛める。この事故をきっかけに正常な発育が止まる。

17709 母に連れられピエタ像に祈りを捧げるようになる。4年間ピエタ堂に毎日通う。

177997 父が35歳で亡くなる。その葬儀の後,突然松葉杖で歩けるようになる。

1786年 小学校教諭に任命されて小学校を開く。

17961121 4人の同志と共に聖母奉献修道会を創立する。

179711月 チュエイの修道院へ移る。

 

1819425 ブール・セント・アンデオールに母院を移す。

183823 帰天(享年69歳)

 

2.マリー・リヴィエのことば

・わたしは遺産として祈りの精神を残します。神の助けを願うことなく,決して何も始めてはなりません。

・祈りの人になりなさい。祈るならば,神の力で強められ,すべての十字架を担うことができます。

・たびたび祈りに頼りなさい。しばしば神に心を向け,神の愛を望みなさい。

・祈りなしに,どんなよいことができるでしょうか。イエス・キリストに相談せずに,どんな小さなこともしてはなりません。

・わたしたちと生徒たちのために,神の助けを求めて,祈り続けなければなりません。祈りの精神に親しみ,心の底から神に向かって,「神よ,助けに来てください!」と叫ぶ習慣を身につけなさい。

・私たちの教育という召命はなんと美しいことでしょう。もちろん,いろいろな試練はありますが,決して神への信頼を失ってはなりません。

・熱意をもって教えなさい。徳の高い,善意に満ちた生活にこそ,真の幸福があることを感じさせるよう,子どもたちを育てなさい。

・貧しい人々への愛と,貧しさを愛する心が,大きくなればなるほど,小さく始めた学校は大きくなります。

・もし,あなたがたの学校が長く存続することを望むならば,一致を保ちなさい。愛が衰えていくのに気づいたなら,すべての共同体のためにふるえおののきなさい。

・他人を指導する任務にある人はすべて,心底から謙遜でなければなりません。謙遜は上に立つ人の最も美しい飾りであるべきです。

・教師というあなたの職務は神からのものであることを決して忘れてはなりません。しかし,イエス・キリストのように高ぶらず,支配欲を持たず,冷酷にならず,いつも親切に心を配り,自分がまっ先に手を汚すようでなければなりません。

・すべてにおいて神の霊に従うためには,思慮深い人になり,性急さをおさえることを習わなければなりません。神に相談し,そのみ旨を知るために時間をかけて熟考しなさい。

・すべての人がよく一致している共同体はなんとすばらしいことでしょう。それは天国の情景です。

 

さて,今日は午前中にクリスマス・タブローのリハーサルが行われました。

写真はそのリハーサルが始まる前,キャスト,スタッフ全員が肩を組んで,中心となって準備してきた生徒会役員の「タブローを成功させるぞー」の掛け声に気持ちを一つにした光景です。

4年前にこの行事を復活させた時に,初年度から完成度の高さに驚きましたが,今年はさらにバージョンアップしました。

このブログを読まれている方は,明日(20日)13時からのタブローにぜひお越しください。

クリスマスのお祝いに優劣はありませんが,心に残る素晴らしいタブローを経験していただけると思います。