2021/02/03
今日は創立者マリー・リヴィエの帰天日です。「帰天」はキリスト教の用語ですが,神のおられる天に帰ること,ですから帰天日は命日です。
例年は記念ミサが行われるのですが,今年はコロナ禍のために中止しました。
替わりに朝礼放送で私が次のような話をしました。
宗教の授業などで習っていますが,彼女の人生を簡単に紹介しました。
1768年12月19日 フランスの寒村モンプザで父ジャン・バチスト・リヴィエ,母マリアンヌ・コンブの次女として誕生。
1770年4月 すくすくと育っていたマリーは,ベッドから落ちて腰骨を痛める。この事故をきっかけに正常な発育が止まる。
1770年9月 母に連れられピエタ像に祈りを捧げるようになる。4年間ピエタ堂に毎日通う。
1786年 小学校教諭に任命されて小学校を開く。
1796年11月21日 4人の同志と共に聖母奉献修道会を創立する。
1838年2月3日 帰天(享年69歳)。
そして,私にとって創立者はまず何よりも「祈りの人」であることを話しました。祈りについても多くの言葉を残しておられ,そのいくつかを紹介しました。
・わたしは遺産として祈りの精神を残します。神の助けを願うことなく,決して何も始めてはなりません。
・祈りの人になりなさい。祈るならば,神の力で強められ,すべての十字架を担うことができます。
・たびたび祈りに頼りなさい。しばしば神に心を向け,神の愛を望みなさい。
・祈りなしに,どんなよいことができるでしょうか。イエス・キリストに相談せずに,どんな小さなこともしてはなりません。
次に創立者は「教育者」であることについて話しました。彼女が目指した教育がどういうものか,理想の学校の姿は何かを彼女の言葉から考えました。
・熱意をもって教えなさい。徳の高い,善意に満ちた生活にこそ,真の幸福があることを感じさせるよう,子どもたちを育てなさい。
・貧しい人々への愛と,貧しさを愛する心が,大きくなればなるほど,小さく始めた学校は大きくなります。
・すべての人がよく一致している共同体はなんとすばらしいことでしょう。それは天国の情景です。
賢明学院も「天国の情景」となるように願って,話を終えました。
さらに今日は,7限に関西学院大学特進サイエンスコースと高2の理系の生徒たちに,進路講演会がありました。
講師は関学OBで同窓会でも活躍されている横田千春先生です。
先生は静岡で塾の講師もされているので,大学の現状や英語教育全般の話もしてくださいました。
そして,関西学院大学神戸三田キャンパスの魅力を熱く語ってくださいました。
「賢明生としてのプライドを持って関学に来てほしい」というエールは,生徒たちにも届いたと思います。