優しい心を育むカトリック教育

2019/11/01

堺ブランド桜「与謝野晶子」

 

本校の校門入ってすぐの所に,マリア像と与謝野晶子の歌碑があることは以前ブログに書きました。

歌碑には「少女子(おとめご)の 祈りの心 集まれば ましてマリヤの 御像(おんぞう)光る」という歌が刻まれています。

この歌は歌集『瑠璃光』から取られたもので,今回,歌碑建立の経緯などを事務長先生が調べてくださいました。

この碑は写真にもあるように第29期の卒業記念品です。

歌碑建立に当たり,当時のシスター秋田みゑ子校長はこう書いています。

「短歌の世界を革新した晶子の情熱とキリストへの愛へと燃え上がるマリー・リヴィエの熱意が重なり、マリア崇敬の類似点をみる思いが致します。」

信仰に関わる歌が他にもあるのですが,脳溢血に倒れて病床にあった晶子が死の2年前に当たる昭和15年(1940年)にカトリックの洗礼を受けたことを初めて知りました。

余談になりますが,シスター秋田は20年前に英知大学大学院1期生として卒業した同級生です。

卒業と共に賢明学院の校長に決まり,大学院の卒業式に出席されなかったことをよく覚えています。

その時はまさか私が3代後の校長になるとは思っても見ませんでした。

 

 

 

この歌碑がご縁となり,新品種に認定された堺ブランド桜「与謝野晶子」の苗を堺市から寄贈していただき植樹しました。
1本は歌碑の左側,校門から見える所に,もう1本はマリア像右奥に植えました。
この桜は濃紅色で情熱的なイメージを持っており,まさに「与謝野晶子」に相応しいものだそうです。
何年後に花をつけるか分かりませんが,何十年後にはマリア像と歌碑を覆う樹に育っていることでしょう。