優しい心を育むカトリック教育

2018/02/09

大学合格速報

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昨日の放課後,高校3年生が担任と一緒に校長室へ来ました。

大学合格の喜びの声です。今年最初の国立大学の合格です。

本人のたゆまぬ努力と先生たちのサポートで,高校で大きく成績を伸ばし合格を勝ち得ることができました。

1階の廊下には今年も合格速報が貼られています。

まだ推薦入試の結果が主ですが,一般入試の結果もこれから次々貼られていきます。

自分の目標に向かって地道に努力を重ねること,私は自分が高校時代にそうできなかっただけに生徒一人ひとりに拍手を送りたいです。

 

以前,こんなことを本校の『進路ハンドブック』に書きました。

自慢話と取らないでください。私は田舎の中学校でいつもトップクラスにいました。そして,受験勉強をせずに県内一の進学校へ進みました。そう,私は「自分は頭がいい」と思っていました。元来,怠け者だったので,高校でも面白いほど勉強しませんでした。当然の結果として成績は下がる一方でした。にもかかわらず,変なプライドがあったので大学は国立大学しか受けませんでした。結果はもちろん不合格です。浪人しました。必死さがなかったので,良い結果が出るわけはありません。そして,やっと気づいたのです。「地道な努力こそが大切」だと。頭がいいか悪いかなんて関係ない,こつこつと努力することこそが自分を開花させる道だと痛感したのです。もし,「才能」と言うものがあるなら,「努力できる才能」を持っていることが一番です。

勉強嫌いの私がそれこそ必死になって勉強した時期があります。多くの人は大学受験がそうなのでしょうが,私はその時に怠けてしまい三浪する結果になりました。では,いつ勉強したかと言うと,40歳を超えてから大学院で学んだ時です。修士論文を書くために毎日10時間以上の勉強を続けました。自分でもそこまでできるのが不思議でした。あの怠け者で勉強嫌いの私が,1日に最高15時間勉強することがありました。その時,「やればできる」は本当のことだと思いました。THE BESTの精神が,道を切り拓くのです。

 

今日からオリンピックが始まります。

努力なしでメダルを取る選手なんて一人もいません。

そのことが分かっているようで,自分には中々当てはめにくいものです。

生徒たちが一日でも早く,「地道な努力こそが大切」に気付くことができればと思います。