優しい心を育むカトリック教育

2020/11/28

熊本・天草・長崎

今回の研修旅行は,フランスの代替地としてすぐに長崎方面を決めました。キリシタン史跡が世界遺産に認定されたことも大きな理由です。

当初は五島列島での民泊を希望しましたが,今年は受入れをしないと聞いて五島へ行くことは諦めました。

私たちの人数が泊まれる適当なホテルもなかったからです。

それで天草に行くことにしましたが,その前に熊本で震災学習をすることにしました。

私にとって熊本も天草も35年ぶりです。

熊本地震の被害は報道で知っていましたが,目で見るのとは違います。

難攻不落と言われた熊本城が地震によって崩壊したのです。

その熊本城が外観は修復されました。どれだけの力が使われたことでしょう。人,お金,思いがこの復興を成しえたのでしょう。

地震の被害がどこで起こるかわからない日本,阪神・淡路も東日本も熊本も多くの人の力が合わさったから前へ進めたのだと実感しました。

 

 

天草の教会は外観よりも内部の写真を撮りたかったのですが,撮影禁止のために諦めました。

言葉では説明しきれない美しさがありました。教会は祈りの場ですから美しさは関係ないかもしれませんが,その美しさには人々の信仰が表れていると感じました。

大江天主堂も崎津教会も初めて訪問しました。

これらの教会を訪れて思い出したのは,9年前に訪れた五島列島の教会です。

どれも鉄川与助が造りました。彼は生涯仏教徒でしたが,どんな思いでこれらの教会を建てたのか興味があります。

天草でのもう一つのハイライトは,イルカウォッチングでした。

1時間半探しても見つからないことがあるそうです。

それがこの日は20分もかからずにポイントへ着き,沢山のイルカを見ることができました。

私もこんな近い所でイルカを見たことがありません。生徒たちだけでなく,私にとってもいい想い出になりました。

 

私にとって今回の研修旅行のヤマは,浦上天主堂での平和を願うミサでした。

とてもお忙しい西経一神父様が空いておられるのなら,司式をお願いしようと思いました。

西神父様は校長でありながら黙想指導などで全国を飛び回っておられます。

個人的に親しくしていただいているので,空いていれば快諾していただけると思っていました。

西神父様のお話はフランス研修旅行のルルドのロウソク行列だと感じました。

研修報告でも書きましたが,生徒の心の奥深い所で生き続ける体験でした。