2017/11/18
私が浮世絵や北斎に興味を持つようになったのは,今から30年前に浮世絵研究家でもある高橋克彦氏の推理小説を読んでからです。
「浮世絵三部作」と呼ばれている『写楽殺人事件』『北斎殺人事件』『広重殺人事件』を夢中で読んだのを覚えています。
これらの作品は彼のデビュー作でもあるわけですが,その後,小説家高橋克彦は推理小説のみならず,歴史小説,ホラー小説,SF小説とジャンルを広げ,その作品数は膨大なものになっています。
今でも時々,彼の小説を読みますが,すぐに小説の世界に引き込まれてしまいます。
さて過日,3日のブログに書いた佐川美術館の「百花繚乱 浮世絵十人絵師展」と,あべのハルカス美術館の「北斎ー富士を超えてー」を観に行くことができました。
「北斎」展に行かれた方は大混雑をご存知でしょうが,佐川美術館は人も少なくゆっくり観ることができました。
こちらは春信から広重までの十人の浮世絵師の作品が展示されていました。
二つの美術展へ行って思ったことは,北斎をはじめ浮世絵師の作品は版画をすぐに思い浮かべますが,肉筆画の方がこちらに迫ってくるものがあるということです。
冒頭に載せた「神奈川沖浪裏」は海外でも「ビッグウェーブ」と呼ばれ,北斎を代表する作品でしょうが,これがかすむほど肉筆画は素晴らしいものでした。
まさに「富士を超えて」を実感しました。
NHKも北斎に関する番組を続けて放送しました。
中でも私が注目したのは,北斎の娘お栄,画号「葛飾応為」のことです。
私はお栄のことはほとんど知りませんでしたが,ファンである宮﨑あおいさんがお栄を演じるドラマがあったので,こんな才能あふれる娘が北斎にいたことを改めて知りました。
北斎の肉筆美人画を代筆したとも言われていますが,「北斎」展でも展示されていた「吉原格子先之図」は独自の世界を見せています。
今週もいろんな予定が入っていました。
連日の会議は当然ですが,火曜日には近畿カトリック学校連盟の校長研修会で神戸海星女子学院へ出かけました。
お客様も多かったです。
中学2年生が台湾の英語研修でお世話になっている「HESS」の皆さん,全国高等学校通信制教育研究会事務局長も来られました。
今日は賢明小学校で第3回公開「英語研究授業」が開かれています。
午後からは,大阪梅田教会でキリスト教学校教育懇談会主催の講演会があります。
どれも,ブログで取り上げたいという気持ちがあるのですが,タイトルを並べるくらいしかできません。
今日でこの校長ブログが1周年を迎えました。
1年間のご愛読を感謝します。ありがとうございます。