優しい心を育むカトリック教育

2018/04/19

誕生月の祈り

今日は今年度最初の「誕生月の祈り」がありました。

4月生まれの児童,生徒が朝の8時にチャペルに集まってきます。

中高は自由参加ですが,今日はチャペルを埋め尽くすほどの参加者がありました。

この集いは,5年前に始まりました。

あなたが生まれてくれて良かった,生まれてくれてありがとうの思いを込めた15分間の祈りの集いです。

今日は高校1年生が大勢参加してくれましたが,公立中学から進学した生徒はカトリック学校へ来たと言う実感があったかもしれません。

 

この集いでは,ささやかなプレゼントが校長,副校長から一人ひとりに手渡されます。

一つは担任からのお祝いのメッセージも書かれている,賢明オリジナルのカードです。

もう一つはメダイ(メダル)です。今年は「聖家族のメダイ」です。

このメダイに関して,祈りのプリントにはこんな言葉が添えられています。

 

聖家族(Sacra Familia)とは、幼少年時代のイエス・キリスト、父ヨセフ、母マリアのことを指し、キリスト教芸術の主題のひとつとなっています。

聖家族を主題にした絵画のなかで、よくテーマとして描かれたのは、「エジプトへの避難」(マタイ福音書2章13~18節)のシーンです。

救い主の誕生の知らせに不安を抱いたヘロデ王は、ベツレヘム周辺一帯にいた2歳以下の男の子を殺させました。それを逃れるため、ヨセフとマリアは生まれた子どもイエスを連れてエジプトまで行きました。

今の私たちには病院も、薬も、オムツも、食べ物も、ミルクも、簡単に手に入れられますが、約2000年前のベツレヘムからエジプトまでの道中は、さぞ苦労が絶えなかったことでしょう。

子どもを産んだばかりのお母さん、生まれたばかりの赤ちゃん、その二人に安心と安全を確保しようとお父さんは必死だったのではないでしょうか。

イエスさまの誕生から2000年以上たった今でも、子どもが生まれた家族はどこも大変です。私たちもそうやって育まれてきたことを忘れないでください。