優しい心を育むカトリック教育

2018/04/25

通信制課程前期始業式

先週の土曜日に,通信制課程前期始業式がありました。

何がうれしかったかといえば,1年生が全員登校できたことです。

チャペル一杯の生徒を見て,来年はここには入りきれないだろうなと思いました。

 

私は式辞で入学式で紹介したマリー・リヴィエの言葉,「神と隣人への燃え立つ愛によって,輝く太陽になってください」を取り上げました。

そして,通信制の入学式では触れなかった「輝く太陽」になった一人,キング牧師の話をしました。

キング牧師もマリー・リヴィエがそうであったように,一人ひとりの人間がいかに大切かを心の底から分かっていた。だから肌の色で差別されることは間違っていると訴え続けた。

それはマリー・リヴィエがフランス革命のさなか子どもたちに教育をと強く願ったこととつながる。つまり,どちらも「神と隣人への燃え立つ愛」があった。そして,それがイエス・キリストに倣う生き方だった。

「神と隣人への燃え立つ愛」を持つために才能がいるか。力がいるか。お金がいるか。何もいらない。

あなたを大切にしたい。あなたを優先したい。その思いがあれば私たちも「神と隣人への燃え立つ愛」を持った生き方ができる。

 

最後に,私の好きな詩である八木重吉の「愛の家」を紹介しました。

  まことに 愛にあふれた家は

  のきばから 火をふいているようだ

私たちも,火をふいているような愛の学校を作っていこうと呼びかけました。

 

続いて,通信制課程の4月の「誕生月の祈り」がありました。

こちらは理事長先生が,ルカ福音書の「善いサマリア人」のたとえ話について分かりやすく話してくださいました。

通信制は毎月全員が「誕生月の祈り」に参加しますので,理事長先生のお話から自分の生き方を考える良い機会になると思います。

 

この日はこの後,奉献会総会,奉献会懇親会,オーストラリア留学・語学研修説明会,奉献会常任理事会,そして最後に某大学との会合のために出張するという,実に充実した土曜日となりました。

考えると,私は土曜日に一番予定が入ることが多いかもしれません。今週末も東京へ出張です。

  雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ
  丈夫ナカラダヲモチ
  慾ハナク
  決シテ瞋ラズ
  イツモシヅカニワラッテヰル
子どもの頃は虚弱児だった私も今は「丈夫ナカラダ」を持っていますので,あとは「イツモシヅカニワラッテヰル」生き方ができるかです。