優しい心を育むカトリック教育

2018/05/15

養成塾

私が前任校に就職した時,学校には10名近いシスターがおられました。

今,その学校は中高の現場にシスターはどなたもおられません。

賢明学院も中高の校舎にいてくださるのは理事長だけです。

それが,全国のカトリック学校の現状です。

司祭,修道者の数が激減するとともに,カトリック学校のアイデンティティーの危機が叫ばれました。

カトリック学校がカトリック学校であり続けるために,教職員の養成が急務だと言われ続けてきました。

そして,10年前に東京で,7年前に大阪で「養成塾」が開かれることになりました。

今までにも,その内容をブログで紹介したことがあります。

 

先週の土曜日12日に今期の養成塾が,大阪でも東京でも始まりました。

私は両方のスタッフをしているのですが,この数年,東京の最初の講話を担当しています。

「今日のカトリック学校の課題」と題して,カトリック学校に求められる5つのCS,現状,実践について話しました。

ここでは5つのCSを紹介します。

① カリキュラム・スタンダード Curriculum Standard

② カスタマー・サティスファクション Customer Satisfaction

③ カトリック・センス Catholic Sense

④ コンパッション・センス Compassion Sense

⑤ チアフル・スマイル Cheerful Smile

それと,こんな解説もしました。

カトリック学校で学ぶ幸せ,カトリック学校で働く喜びを,生徒,教職員が感じていますか。

ES(エンプロイイー・サティスファクション 従業員満足)なくしてCS(顧客満足)なし。

「良い店員は商品の良さを知っている」。自分の学校の良さを10個挙げられますか。

 

「カトリック教育の実践」について,養成塾の初めにあたって次の問いかけをしました。

自分の学校をカトリック学校として意識していますか。

カトリック学校であり続けることを望んでいますか。

2000年前のユダヤ社会で,まさに「福音」を宣べ伝えたイエスが不在になっていませんか。

カトリック学校に勤めて,イエス・キリストに出会いましたか。