優しい心を育むカトリック教育

2019/08/27

2学期始業式

 

昨日は2学期始業式がありました。1学期終業式もそうだったのですが,リヴィエホールではなく中高の体育館で行いました。

始業式ではこんな話をしました。

1カ月以上あった夏休みが終わった。今年は7月の気温はまだ低かったが,その後は酷暑の夏になった。

この夏の間に,あとで表彰もあるがクラブ・個人で活躍した人が沢山いる。中々,試合の応援に行けず申し訳なく思っているが,この夏は中学サッカー部の近畿大会決勝と奈良で行われた全国大会の応援に行けた。この中にも応援に行ってくれた人たちがいる。私からも感謝を伝えたい。結果は近畿で準優勝,全国大会では初勝利を挙げ,ベスト16という輝かしい成績だった。もっと上を狙えたという気持ちがあるかもしれないが,それは来年への課題だ。

試合を見ていて思ったのは,スタートの大切さと心が折れない粘り強さの必要だ。これは何事にも当てはまるだろう。高校3年生も夏休みの受験勉強がよいスタートが切れ,最後まで粘れただろうか。振り返って不満のある人は今日からやり直しなさい。生徒,学生時代はやり直しがきく。もちろん同じ失敗を繰り返さないように成長することも大切だが,どうせ自分はできないと諦めてしまっては自分の人生を切り開けない。

私は余りテレビを見ない人間だが,前にBULLETINで書いたがNHKの「プロフェッショナル」は録画して必ず見る。先日それを見て気付いた。この番組に出てくる超一流のプロフェッショナルは必ずどん底を見ている。そして,皆そこから這い上がった人たちだと。

もう一つこの夏に応援へ行けたのが,WRO Japan 2019 決勝大会だ。これは昨日関西学院大学であったが,中学1年生が出場するので行った。この大会は自作したロボットをプログラミングで自動制御する技術を競うコンテストだが,小学生から高校生までが参加して熱気あふれたものだった。

これを見て思ったのは,チームで相談しながら2時間をかけて調整していくチャレンジの姿,でも本番では思うように行かず再度チャレンジしていくことの大切さだ。ここでも先に上げたスポーツと同じように,心折れずあきらめずに努力することの大切さを感じた。それと参加者が実に楽しそうに取り組んでいるのも印象的だった。

この大会にはオープンカテゴリーという部門があり,テーマに沿ったロボットを自由に制作しそれを使ってプレゼンテーションするもので,女子だけでチャレンジするグループもあった。賢明の生徒もチャレンジしてほしいと思いながら見ていた。特に,来年からできる「関西学院大学特進サイエンスコース」の生徒たちや中学の「理数コース」の生徒たちはぜひチャレンジしてほしい。

個人的な話をすると,私は中学時代完全な理科少年だったので,こういうコンテスト見ると心躍るものがある。もし今自分が中学生,高校生なら嵌っていただろうと思う。また理科少年の心がうずくという経験をこの夏休みにした。それは名古屋大学名誉教授の三田一郎先生の『科学者はなぜ神を信じるのか』を読んだことだ。「コペルニクスからホーキングまで」というサブタイトルが付いているが,みんなもよく知っている科学者の学説が分かりやすく説明してある。理系へ進む人の必読書だと思う。そして,科学と宗教が矛盾するものでないから,偉大な科学者も神を信じた。また,その神秘を解き明かせば明かすほどその秩序を作った存在を畏敬するという内容だった。

さあ,2学期が始まる。秋麗祭と言う大きな行事もある,中2の人は来月に研修旅行がある。それらも心に残る感動や思い出にあふれていればと願う。どの場面もTHE BESTの精神で頑張り,仲間と助け合い支え合い協力する賢明生らしさを出してほしいと願う。

 

始業式の後,サッカー部,バスケットボール部の表彰があり,ロータリークラブの交換留学生の紹介がありました。

まず,1年間の留学を終えて帰国した高3の石川明日美さんが,留学の様子を流暢な英語で報告しました。

次に,今年から留学する高2の中井悠貴弥君が決意を語りました(もう一人の平石乃愛さんは8月10日のブログに書いたようにすでにアメリカへ)。

そして,アメリカから来た二人の交換留学生Takumi君とJace君が日本語で挨拶しました。

二人も賢明で楽しく有意義な留学生活を送ってほしいです。