優しい心を育むカトリック教育

2021/08/26

2学期始業式

 

夏休みが終わり、昨日2学期の始業式が放送でありました。

今年の夏もコロナ禍のために私の出張も半分以上取りやめになりました。

その中で「大阪私立学校展」は感染症対策をしっかりした上で、8月13~15日に開催されました。

人数制限のある予約制でしたが、あいにく連日の雨模様のせいもあり来場者は少ないものでした。

それでも、熱心に相談される受験生親子が本校のブースに毎日来てくださいました。

ぜひ、オープンキャンパスや学校説明会にもご参加いただきたいです。

 

さて、昨日の始業式では次のような話をしました。

 

短いようで長い長いようで短い夏休みが終わった。昨年の夏休みはクラブの大会もほとんどなく遠征や合宿もなかったが、今年は感染防止を徹底して実施したクラブもあった。また、高校3年生を中心にセミナーも続き、ほとんど休みもなかったという人が皆さんも先生方もあると思う。そういう中でコロナ感染が広がり、感染者数が大きく増えていった。このことは後で話をする。

さて、1学期の終業式で「50年経っても記憶しているような感動の目撃者として、オリンピックを楽しんでもらいたい。私もいろんな思いはあるし心の中の盛り上がりはかけているかもしれないが、23日からは素直な気持ちでオリンピックを楽しみたい。そして、2学期の始業式でまた話をしたい」と言った。今回の大会は金27個、銀14個、銅17個、合わせて57個と過去最高だった。皆さんも何かの競技で選手がメダル獲得したことがすごくうれしかったり、反対にメダルを取れなかったことを残念がったりしたかもしれない。

今日は私が印象に残った二つの金メダルについて話してみたい。一つは卓球の混合ダブルスだ。決勝戦で水谷・伊藤ペアは強敵の中国ペアに簡単に2ゲームを先取され、やっぱり中国にはかなわないのかと思ってしまったがそこから盛り返し、最後は7ゲーム目を取り金メダルに輝いた。しかし、私がもっとすごいと思ったのはこのゲームよりも準々決勝のドイツ戦だった。最終ゲームは2-9の絶体絶命、そこから盛り返したが6-10とマッチポイントを取られた。ところがなんと最後は16-14と崖っぷちからの大逆転だった。

精神力というか、自分たちを信じたというか、皆さんはこういう絶体絶命から盛り返すという経験をしたことがあるだろうか。もちろん、猛練習を重ねてきた水谷・伊藤ペアだからできたという人もいるだろう。しかし、反対に「もう駄目だ」と簡単にあきらめてしまっている自分がいないか。

もう一つは空手男子形の喜友名諒先生選手の金メダルだ。私は空手をしたこともないし、この競技の良しあしがが分かるわけでもないが、彼の「形」からは言葉で表現できない圧倒感を感じた。それは空手を超えた精神の美しさ、厳しさ、調和、迫力、ともかく言葉で表せない心を揺さぶられる経験だった。強いて言うなら、人間が持つ無限の可能性、私たちも持っている可能性を強烈に感じたということか。それは、昨日開幕したパラリンピックでも、人間が持つ無限の可能性を感じるだろう。

 

この後、コロナ感染防止の話をしました。

本校もオンライン授業の準備はできていますが、今のところは平常授業を続けます。