優しい心を育むカトリック教育

2021/12/24

2学期終業式

BULLETINの記事とは前後しますが、22日に2学期終業式を迎えました。

宗教部の掲示板は、前回ブログに載せた時よりもクリスマスカードがずいぶん増えました。

今年は「お米一握り運動」で集まったお米の写真を撮りそこねました。151.5キロのお米が集まり、今日釜ヶ崎に届けました。

終業式は今回も放送になりましたが、次のような話をしました。

 

振り返ってみれば2学期も新型コロナウイルスに翻弄された学期だったが、それでもいくつもの行事ができたことはよかった。コロナの話は後でも触れるとして今日は別の話題を取り上げたい。皆さんは「古墳」というと何を思い浮かべるだろう。おそらく堺が地元なので、仁徳天皇陵と言われている大山古墳などの前方後円墳を思い浮かべる人が多いだろう。履中天皇陵は学校からも見えている。これらの古墳群は5世紀に造られたと考えられている。賢明学院で10年働いているが、残念なことにまだ大山古墳や百舌鳥古墳群を巡ったことがない。市役所の最上階から古墳群を見たり資料を読んだりした時、堺は古墳の街だなと思った。

先日、奈良県明日香村を訪れる機会があった。知っている人も多いと思うがここにも有名な古墳がある。壁画で知られている高松塚古墳とキトラ古墳、それと巨石が積み上げられている石舞台などを見た。石舞台は他の古墳と同じく土で覆われていたものが、今は石室が露出されている。こちらは7世紀に造られたと考えられている。女子群像で知られている高松塚の壁画は思っていたより小さなものだった。キトラの壁画は青龍、白虎、朱雀、玄武が描かれている。両方とも国が管理して、周辺も史跡公園になっているし資料館もある。余り関心のない人も一度訪れたらいいと思う。それはそこへ行けば「歴史」を感じられるからだ。この時代は大陸からの文化の影響を強く受けていただろう。よく「学ぶ」ことは「真似る」ことから始まると言うがまさにそうだろう。今の時代は主体的な学びに焦点が当てられているが、真似ることも忘れてはいけない。これらの壁画も大陸から伝えられた文化を真似ることから始まった。

今のコロナの体験もいつか「歴史」になる。こうして2年間コロナ禍で強いられた苦労を、いつか皆さんが自分の子どもや孫に話す日が来るかもしれない。どんなふうにしてコロナ禍を乗り越えていったかと言う、「歴史」の証人として語り継ぐ内容がきっとあるだろう。マスク、手洗い、うがい、消毒によってコロナだけでなくインフルエンザの感染を抑えてことも経験している。あの頃は大変だったなと言うだけでなく、コロナ禍を通して学んだことを忘れないでいたい。

 

 

18日に高校入試説明会と通信制オープンスクールが並行して行われました。

ずいぶんと寒い日でお出迎えのバトンチアダンス部の生徒たちも震えていました。

両方とも沢山の方にご来校いただき感謝です。賢明学院に関心を持ってくださる方が増えていること実感します。