優しい心を育むカトリック教育

2019/03/22

2018年度修了式

20日に年度修了式が行われました。本校では3学期終業式と呼ばずに,そのように呼んでいます。

4学年しか残っていませんが,私は毎年,式辞で各学年の振り返りをします。

 

4月に希望を胸に入学してきた中学1年生も4月からは後輩ができる。それだけで,お兄さんお姉さんに見えるのが不思議。皆さんの学年には秋麗祭のコーラスコンクールに始まり,クリスマスタブロー,そして先日のイングリッシュデーと素敵な歌声を聴かせてもらった。

中学2年生は中学最高学年になる。中高一貫校で先輩たちがいるので,その意識を持ちにくいだろうが,この1年に得たものを糧に大きく飛躍してほしい。中でも台湾英語研修は私もいっしょに行ったが,本当に規律正しい行動がとれた。全員で行けなかったのが残念だったが,来年のスイス英語スキー研修はぜひ全員で行きたい。

高校1年生は今も10名以上が留学しているが学年全体英語の力があり,将来世界で活躍する人が沢山出るのではと期待している。2年生になれば,学校のいろんな活動の中心になる。一人ひとりが持っている力を発揮すれば,どれだけ大きな力になるか期待している。

高校2年生は初めて6月に研修旅行へ行った。準備が大変だっただろうが,フランスもセブも充実した研修になった。私も4日間セブへ行ったが,目的意識を持って皆が英語研修に励んでいた。フランスへ行った人たちは賢明のルーツがよく分かったのではないか。また,ルルドと共にカトリックの巡礼地として名高いヌヴェールはおそらく皆さんの学年だけが訪れたことになるだろう。今後も訪問の予定がないので,ベルナデッタの死後も変わらぬ姿を見た唯一の学年だ。最高学年になる意識はもうできているだろうし,自分の進路に向けて準備を始めているだろう。歯を食いしばって頑張りなさい。人生の中で死に物狂いで頑張ったという経験をぜひしてほしい。

 

続けて今年は,来年度から制服が変わることを取り上げました。

賢明学院が創立65周年を迎えるに当り制服を一新するために,2015年12月に「制服検討委員会」を立ち上げ,準備を進めてきた。その主旨として「守らせる制服から,着たい制服へ」を基本方針に,教育制度が大きく変革する新時代にふさわしい斬新で独自のデザインを求めてきた。私自身,コンペに参加される業者の皆さんに「5年後にトレンドになっているデザインを」とお願いした。つまり,先取りを意識した。おそらく皆の思いからすれば,今の制服の方が好きかもしれない。でも,5年10年先を見据えることは,難しいけれど何事においても大切なことだ。5年後の自分はどうなっているか。10年後の自分は。そして,5年後10年後のの賢明学院も。最終的に制服専門の業者ではなく,ブランド力も高いオンワード樫山の「伝統と格式のあるクラブストライプのジャケット」を採用した新制服も,5年後かには間違いなく輝いているだろう。憧れの制服になることを確信している。

最後にもう一つ,先を見据えるというのは計画的に物事を進めるということだ。泥縄でしか仕事ができない私が偉そうなことは言えないが,勉強でも何事でも追い詰められてからするのではなく計画的に実行できる人間になってほしい。この春休みもその意識で過ごしてほしい。

 

式の後では沢山の表彰がありました。中でも,クエストカップでグランプリを受賞したチームは表彰だけではなく,プレゼンも披露しました。

最後に今年でお辞めになる先生方の離任式がありました。一人ひとりの先生方からもお別れの言葉があり,生徒の心に残ったと思います。

 

今日から,春休みです。でも,クラブ活動の元気な声が聞こえています。