優しい心を育むカトリック教育

2018/10/15

BULLETIN 10月号 「秋麗祭」

先月の28,29日と秋麗祭が開催されました。初日はコーラスコンクールがあり,オープニングは中学2年生の「瑠璃色の地球」で,息ぴったりの学年合唱が開幕を飾りました。中学3年生から高校2年生まではクラス対抗で学年優勝を目指します。どのクラスもこの日に向けて練習を重ねてきただけに熱唱でした。そして,学年が上になるほど完成度が高くなるのが分かります。私は,男子生徒の歌声がずいぶんレベルアップしたと感じました。高校1年生は昨年までと曲目の変更が功を奏したのか,生き生きとした歌声を聴くことができました。さらに高校2年生はどのクラスのコーラスも素晴らしかったです。2クラスが同点で優勝したことも,審査員特別賞が2クラスに出たこともそれを表しています。ただ,私はハーモニーが素晴らしかったクラスが賞を逃したのが残念でした。審査を合唱の専門家にお願いすることを音楽科に提案していますが,コーラスコンクールが高いレベルになっただけに音楽的に優れたクラスにも賞をという思いです。エンディングは中学1年生の『美女と野獣』から「Be our Guest」の歌と踊りです。今やコーラスコンクールで一番盛り上がる企画になりました。先輩たちの大歓声に迎えられて登場した中1が,見事なパフォーマンスを見せました。終わると場内拍手喝采,賢明生の一体感を今年も感じました。

2日目は一般公開日です。台風の接近で風雨が心配されましたが,雨の降る時間は短いものでした。先ず,生徒たちだけがリヴィエホールに集合し,オープニングは生徒会のパフォーマンスです。そして,前日のコーラスコンクールの優勝クラスが合唱を披露します。ところが今年,中3は学年合唱で「春愁」を歌いました。どのクラスが優勝しても,学年全体でこれを歌おうと練習していたそうです。この曲に,中学校を卒業する自分たちの想いを込めたのかもしれません。続いて,高1の優勝クラスです。コンクールの時は正装で振りもなく合唱することになっていますが,この日は模擬店のために作ったクラスTシャツを着て,担任も飛び入りで歌いました。

ここでいったん解散,アリーナではクラブ,有志の発表,校舎では模擬店,展示,装飾が楽しめます。今年,校舎を回って思ったことは,模擬店の装飾が凝っていることです。廊下や部屋全体もそうでしたが,チョークアートも力作揃いでした。人気投票やコンテストをしてもいいなと感じました。また,奉献会にお手伝いいただきながら,中2中3が「ヨーヨー釣り・輪投げ・コイン落とし」を担当しました。遊ぶ人だけでなく生徒たちも楽しそうです。それと奉献会には例年のように昼食の用意(パン,ドーナツ,タルト)をしていただきました。ありがとうございます。

エンディングはまたリヴィエホールに生徒全員が集まって,高2の同点優勝2クラスの合唱を聴きました。グローバルクラスは英語の曲で優勝しましたが,この日はそれを指導してきた副担任のネイティヴも担任も参加して熱唱しました。もう一つのクラスは度肝を抜く企画で入場,こちらも担任が呼ばれて肩を組んで熱唱です。模擬店もそうですが,秋麗祭はクラス団結の場として最高だと感じました。秋麗祭の最後はchayさんの登場です。今年はトークだけでなく3曲歌を披露してくださいましたが,盛り上がるところは盛り上がり,静かに聴くところは静かに聴くミニコンサートになりました。

生徒会を中心に生徒が作り出した秋麗祭,今年も多くの感動がありました。生徒たちがいろんな困難を協力して克服し,笑顔で「ハンパないって!平成最後の秋麗祭」を成功させたことに心から拍手を送りたいです。2日間,ご来場くださった保護者の皆様もありがとうございます。