優しい心を育むカトリック教育

2021/11/02

BULLETIN 11月号 「笑顔」

コロナ禍になってからこのBULLETINでも行事を中止しましたという内容が多かったです。そんな中、前号では体育大会を高校生だけでしたが実施できたこと報告しました。2学期に入り緊急事態宣言は継続されていましたが、感染防止に万全を期して行事を実施する方向で取り組んできました。まず体育大会と並んで大きな行事である9月末の秋麗祭です。昨年は全面的に中止しましたが、今年は初日のコーラスコンクールは延期して、土曜日一日だけ生徒のみの秋麗祭としました。今年のテーマは「転禍為福~Overcome adversity~」です。例年のような模擬店でなく、各クラスが来場者に楽しんでもらえるアトラクションを考えました。教室や体育館を使ったアトラクションはどこも創意工夫されていて、生徒たちが本当に楽しんでいました。黒板アートや装飾も見事でした。私はいつもより創造的で新しいアイデアにあふれた秋麗祭になったと思います。まさに「転禍為福」です。このアトラクションには奉献会が、生徒たちに喜んでほしいと賞品を出してくださいました。また、生徒全員にドーナツかフルーツ大福のスイーツとジュースも用意してくださいました。心から感謝です。模擬店の時は自由に昼食をとっていましたが、感染防止のために昼食会場を用意して黙食しました。

リヴィエホール・アリーナでは舞台鑑賞がありました。 密を避けるために2部制にし、吹奏楽、ハンドベル、バトンチアダンス、女子ダンス、軽音楽の5クラブが日頃の成果を披露しました。例年は一般公開日に模擬店と並行してステージがあったので、生徒全員が観ることはありませんでした。 そう思うとこれも「転禍為福」かもしれません。幕間に換気と共にイントロクイズやどの先生のものかを当てるクイズがあり、これも盛り上がりました。

今年の新しい取り組みが二つありました。一つは写真ブースを作り、高1と高2が背景を作りました。撮影は担当の教員がチェキで行い、その場で生徒に写真を渡します。もう一つは舞台発表しない文化系クラブが、SDGsをテーマに合同の展示を行いました。これは秋麗祭のためだけでなく継続的な活動になります。今回は水問題を取り上げましたが、文化祭らしい展示になりました。

10月19日から5泊6日で高2北海道研修旅行が行われました。当初1学期に予定されていましたが2度延期となり、3度目の正直で実現しました。研修旅行に関しては学年主任が報告を書いていますので私は触れませんが、生徒たちにとって満足度の高い想い出深い旅行になりました。ホームページに毎日載せた報告だけでなく、校長ブログでも研修旅行について書いていますのでそれも読んでいただければと思います。写真は祈りの集いを行った札幌の北一条教会で撮った学年全体の記念撮影です。

27日には中学生のコーラスフェスティバルが「”Alive"~生きていること~」をテーマに開かれました。秋麗祭1日目のプログラムを保護者の皆様に披露する形で行われました。実は昨年も同じような形でしたが、今年は内容が豊富になり、新しい工夫がされており、聴き応え見応えのあるフェスティバルになりました。プログラムは中2のボディーパーカッションに始まり、ディズニー映画のナンバーが次々と歌われました。観客として先輩たちのコーラスを鑑賞していた中1も最後に登場、定番の「ビー アワー ゲスト」にチャレンジ、会場は手拍子で声援を送りました。終幕は全員で「いのちの歌」を合唱、それまでの楽しい雰囲気から「生きること」を考えさせる心に響く歌声でした。

こうして行事を振り返ると、行事は生徒の笑顔を生み出す大きな力だと実感します。コロナ禍の中で制限された思いを解放してくれる力もあります。11月からも感染防止に努め行事を実施していきます。