優しい心を育むカトリック教育

2017/12/24

BULLETIN 12月号② 「クリスマス」

今年も20日に「クリスマスタブロー」があり,祈りの雰囲気に満ちた感動的な時間を持つことができました。共学になってからは3年目のタブローですが,1回目から完成度の高いタブローとなり驚いたことを覚えています。賢明学院へ来たからこそ体験できるこのタブローが,生徒たち一人ひとりの心に愛と喜びを届けることができたのならと思います。

タブローの始まりに次のような話をしました。

 

人類の歴史の中で最も大きな出来事は,やはりクリスマスです。もちろん,これは信仰に関わることですから,全員に肯いてもらうことはできないでしょう。しかし,キリスト教の信仰から言えば,イエス・キリストの誕生は神が人間となってお生まれになったのです。他に比べようのない歴史のエポックです。今日のタブローもその偉大な方をお迎えするのですから,それにふさわしい態度,姿勢で参加してほしいです。ところが,その救い主の誕生は,静かな夜に世界の片隅でひっそりと起こりました。ですから,クリスマスのお祝いのキーワードの一つは「静けさ」です。タブローも静けさの中で味わいたいです。

もう一つのキーワードが,「喜び」です。私たちはうれしいことがあると人に伝えたいです。喜びを人と分かち合いたいというのは,私たちの自然な思いです。クリスマスは,救い主誕生という大きな喜びを分かち合う日です。今まで皆さんの中にはその深い意味を知らずにプレゼントをもらったり,プレゼント交換をしてきた人もいるでしょう。でも本当は,この喜びをクリスマスをいろんな事情のために祝えない人たちとも分かち合うことが大切です。今日,皆さんは奉献会から素敵なプレゼントをいただきます。では,皆さんは誰にプレゼントすることができるでしょう。先週から「お米一握り運動」をしました。沢山の人がお米を持ってきてくれました(35キロのお米が集まりました)。心から感謝します。そして今,インターアクトクラブの人を中心に,ロヒンギャ難民の人たちのために募金活動が続けられています。これも協力していただければ嬉しいです。

最後になりましたが,タブローに関わってくださった全てのキャスト,スタッフの皆さん,そしてそれを支えてくださった先生方に心からお礼を言いたいです。沢山の時間を準備のために使っていただいたおかげで,素晴らしいタブローが出来上がったと思います。あとは今日,生徒全員でタブローを完成させましょう。最後のハレルヤコーラスで,救い主誕生の喜びを高らかに歌いましょう。

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このタブローの様子は,校長ブログに載せていますのでそれをご覧ください。席数に限りがあるため,出演者の保護者の方しかご招待できないのが心苦しいです。去年も書きましたが,このタブローがいつか外の会場を借りて堺の市民クリスマスになればと夢見ています。

また,今日の終業式で生徒たちに話しましたが,私のクリスマスの思いを19日のブログに書きました。これも併せて読んでいただけると幸いです。

良いクリスマスと新年をお迎えください。