優しい心を育むカトリック教育

2018/02/06

BULLETIN 2月号 「世界こども助け合いの日」

月が替わりましたが今年最初のBULLETINです。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

さて,カトリック教会は1月最後の日曜日を,「世界こども助け合いの日」としています。実は一昨年までは「カトリック児童福祉の日」と呼ばれていました。元々はフランスの司祭によって始められましたが,現在はバチカン教皇庁にある「世界こども助け合いの日」が中心となって世界的な活動として展開しています。この運動は子どもたち自身が世界の子どもの幸せを願って祈りと犠牲,献金を捧げ,互いに助け合い成長することを目指しています。お気付きのように,本校の粗食献金とつながる精神です。「粗食」に関しては,宗教部が本紙でもご報告していますが,昨年4月から12月まで中高だけで約150万円の献金が集まりました。生徒たち先生たちに心から感謝します。このお金は,九州北部豪雨の支援金やチャイルド・ファンド・ジャパンを通してフィリピンの子どもたちの就学支援,そして姉妹校のために使われています。

これとは別に昨年はクリスマスに向けてインターアクトクラブが中心となって,「ロヒンギャ難民支援」募金活動も行いました。こちらは12月17日にイオンモール堺北花田店で小学校金管バンドや本校のチアダンス部,ハンドベル部によるクリスマスイべントがあり,そこでインターアクトクラブが募金を呼びかけました。さらに16日上野芝教会,24日カトリック堺教会であった吹奏楽部のクリスマスコンサートでも呼びかけられました。校内で集められた募金を合わせて,30,831円を「国境なき医師団」へ送らせていただきました。保護者の皆様の中にも協力していただいた方がおられると思います。本当にありがとうございました。このような募金活動は校訓のひとつである「奉仕する」の実行,賢明学院らしい教育の実践と言えます。

世界こども助け合いの日献金生徒メッセージ

話を「世界こども助け合いの日」に戻します。校長ブログではすでに取り上げましたので,知っていただいている方もおられるかもしれませんが,高校3年生から寄せられた献金の袋に祈りが書かれていました。

「世界のこどもたちのために少しでもこのお金が役立ちますように。

 世界のどこかで苦しんでいる子どもが一人でも多く苦しみから解放されますように。

 この献金をする人すべてに神様からのお恵みがありますように。」

こんな祈りを書いてくれた生徒が本校から巣立って行きます。

2月3日は創立者マリー・リヴィエの帰天記念日です。今年は土曜日なので記念ミサは前日に行いました(毎年,ミサの日に教職員の研修が午後にあるためです)。カトリック教会は亡くなることを「天」つまり神様の元へ帰ると考え「帰天」と呼んでいます。今からちょうど180年前に帰天された創立者も「相互に助け合い,奉仕し合うことを心がけましょう。喜んで,いそいそと人の役に立つように努めましょう。」という言葉が,極東の地で脈々と引き継がれていることを喜んでくださっていると思います。