優しい心を育むカトリック教育

2020/03/22

BULLETIN 3月号 「新型コロナウイルス」 

新型コロナウイルス感染拡大防止のために,日本のみならず世界中が取り組んでいます。世界保健機関(WHO)も今月11日に「パンデミック(世界的な大流行)」を宣言しました。感染が世界中に広がり,今はヨーロッパが感染の中心になっていると言われています。本校も3月2日から14日までを臨時休校とし,さらにそれを20日まで延長しました。しかしながら,大阪では感染者が出続けており,感染者数も全国で4番目に多い都道府県です。そのため,校医の先生ともご相談し,さらに31日まで臨時休業を続ける判断をいたしました。生徒たちの一日も早く学校へ行きたいという気持ちも分かりますし,保護者の皆様にご負担をおかけしていることも承知していますが,感染拡大防止に最善を尽くしたいと考えています。どうぞ,ご理解ください。

臨時休業に入る前に大きな行事を終えることができました。2月17日から22日までの中学3年生「スイス英語スキー研修」は,41名の生徒が参加し楽しく充実した毎日を過ごしました。健康を崩す生徒もなく,スキーも上達したと報告を受けました。温暖化の影響でスイスも雪が少なかったそうですが,登山電車に乗り山を登るとアルプスの絶景を見ることができました。

2月25日には,昨年オープンしたばかりのフェニーチェ堺で「創立65周年記念コンサート」が開かれました。長い期間をかけて準備してきた行事でしたのでぜひ開催したいと,感染が起こらないように万全を期す形で臨みました。全員がマスク着用,入館退館時にアルコール消毒をする態勢を取り,おかげさまで一人も感染者が出ませんでした。マスクも来場者全員分を準備しましたが,生徒たちはちゃんと自分で用意していましたし,保護者の皆様も用意してくださった方がほとんどでした。演奏は関西屈指のオーケストラ,大阪フィルハーモニー交響楽団です。幼稚園から高校生,それに来賓,保護者,教職員を加えた1700名の聴衆を魅了する演奏でした。クラシック音楽に余り関心のない人にも楽しめるプログラムを組んでくださり,馴染みの曲もあれば楽器紹介もあり,あっと言う間の2時間でした。中でも最初に小学校の校歌,最後に中高の校歌がオーケストラで演奏されると,それぞれ児童生徒が大きな声で歌いました。

2月28日には,高等学校の「全日制課程卒業証書授与式」が行われました。コロナウイルス感染防止のために高校2年生の出席は止め,来賓の方々もご欠席が多い式となりましたが,175名が無事巣立って行きました。

3月1日には,「通信制課程卒業証書授与式」が行われました。当初,卒業生も増えたのでリヴィエホールアリーナでやる予定でしたが,全日制と同じく在校生の出席を止めたので例年通り多目的室で挙行し40名が巣立って行きました。

卒業生が多い高校では卒業式を中止した学校もある中で,無事に挙行でき私も安堵しました。保護者の皆様にもお子様が成長し,次のステージへ進まれる晴れ姿を見ていただくことができてよかったです。特に式の最後は「光の式」と呼んでいるキャンドルサービスがあり,卒業生を「地の塩,世の光」として世界へ送り出すのはミッションスクールならではの印象的な場面です。

そして,休業中ではありましたが,今週17日に「中学課程修了式」を行いました。こちらも在校生は出席せず,保護者と奉献会の役員の皆様だけをご招待して行いました。中高一貫校ですから高校に比べると短い式ですが,式の後に生徒たちがサプライズで先生方への感謝のパフォーマンスを披露しました。この式も心のこもった賢明学院らしいものでした。それぞれの式辞を校長ブログに載せていますので,ぜひお読みください。

最後になりましたが,この1年間,保護者の皆様の本校の教育に対するご理解,ご協力を心から感謝申し上げます。本当にありがとうございました。