優しい心を育むカトリック教育

2021/07/22

BULLETIN 7月号 「体育大会」

昨年の1学期末のBULLETINには、新型コロナウイルスの感染に翻弄された1学期だと書きました。中1、高ⅠのHR合宿から始まり、高Ⅱのフランス研修旅行など大きな行事が全て中止になったとも書きました。今年度、入学式は保護者も出席していただき予定通り挙行しましたが、HR合宿、聖母月の集いなどを中止しました。高Ⅱ北海道研修旅行も当初予定していた5月31日出発が、この日まで緊急事態宣言が延長され6月へ延期、次に予定した6月21日もこの日まで再度宣言が延長され断念しました。現在、10月19日~24日で計画を組み直しています。ワクチン接種が全員には行き渡っていないでしょうが、感染が収束し実施できることを心から願っています。ちなみに各学年の研修旅行は中3が11月14日~17日八重山諸島方面、中2が来年2月16日~18日で予定しています。中2の内容に関しては先日の保護者集会でも説明しましたように現在検討中です。

デルタ株の蔓延が言われる中、「マスク着用、検温、換気、手洗い、消毒」をしっかりと行い、感染防止に努めてきました。そういう中で細心の注意を払いながら、行事も復活させていきました。昨年は実施できなかった体育大会を6月23日に大阪府立体育会館で実施しました。それでもコロナ禍の影響を受け、高校生だけの大会とし中学は校内で授業、保護者の観戦もしていただけませんでした。例年は前日に準備を済ますのですが、今年は23日しか予約が取れませんでしたので、早朝から体育部員やクラブの生徒たちが先生方と準備をしてくれました。準備のあと高Ⅲが「集団行動」のリハーサル、最後まで入念に演技の確認をしていました。それが終わると全員で円陣を組んで思いを一つにしました。この姿は今年の体育祭の「一つになる」を象徴しています。

 

開会式に続いて早速、競技が始まります。最初の50m走から”THE BEST”の精神を発揮して、熱戦が繰り広げられました。例年よりも競技を減らし、密にならないよう内容も工夫されていました。午前の最後は、男女混合クラス対抗リレー予選です。生徒たちが一番燃える種目と言っていいでしょう。1着にならなければ決勝に進めませんので、どのレースも白熱した走りを見せてくれました。

午後の競技は綱引きで始まり、次はDon't take my rope、こちらも女子生徒が渾身の力でロープを陣地まで引き合います。毎年、最後は残ったロープに群がって引っ張り合い見応えがあるのですが、今年は感染防止のために3人しかロープは持ってはいけないとルールの変更がありました。成長ムカデ競争は今年の新種目です。3人から始まって9人まで増えるものでした。こけて密にならないように片足だけをつなぐよう変更になりました。驚いたのは、つないだ足を挙げて片足ケンケンのチームがあり早かったです。でも、これも息を合わせるのは難しかったでしょう。競技の最後はリレーの決勝です。高Ⅲのクラスが優勝、選手たちは飛び跳ねて喜んでいました。

体育大会の最後を飾るのは高Ⅲの集団行動です。今年は女子の演技から始まりました。続いて男子の演技があり、合同のダンスまで学年の一体感を感じる集団行動でした。ダンスの時には観客のⅠ,Ⅱ年生も手拍子で盛り上げ、会場が一つになるのを例年以上に感じました。高3の生徒たちはリーダーを中心に、自分たちが納得できる集団行動にしようとこの日まで練習を重ねてきました。すごい達成感があったと思います。閉会式後の記念撮影でみんないい顔をしていました。

やはり行事は生徒を生き生きさせると改めて感じましたし、笑顔あふれる時間となりました。それと感染防止のための消毒も含め、生徒たちが実に主体的に働いていました。密にならないように座席一つ一つに座ってよい席とそうでない席の張り紙もしてくれました。自分たちで考え、自分たちで動き、自分たちで楽しみ盛り上げる体育大会でした。

最後になりましたが、保護者の皆様もコロナ対策と共に熱中症には十分注意され、健康な毎日を過ごされることを心から願います。どうぞご自愛ください。