優しい心を育むカトリック教育

2017/11/13

BULLETIN 10月号 「研修旅行と秋麗祭、そして芸術鑑賞会」

昨日は,2回目のプレテスト「BESTテスト」が行われました。

皆,真剣にテストに取り組んでいました。

私は時間ができたので,ブログを少し読んでいました。

それで,先月の「BULLETIN」を載せていないことに気付きました。

月遅れになってしまいましたが,掲載します。

 

前号からの間に大きな行事が三つありました。校長ブログで取り上げていますから,お読みいただいた保護者の方も多いと思います。最初は8月末から8日間,HⅡカナダ研修旅行がありました。カナダは賢明学院にとって第二の故郷です。今から,69年前にセンチアセント修道院からシスター方が派遣され,賢明学院の礎を築いてくださいました。

 

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今回の旅行でマリー・リヴィエゆかりの地を3か所訪問しました。まず,姉妹校のリヴィエ大学です。この大学はニューハンプシャー州ナシュア市にありますが,大学だけでなく周りの住宅も広々とした敷地で,「アメリカ」を実感しました。学生や職員の皆さんがキャンパスツアーをしてくださり,大学のカフェで昼食をとり交流を深めました。午後には大学から小1時間バスに乗って,メスーイン修道院を訪れました。ここには「サールズの遺跡」と呼ばれている建物群があります。ヨーロッパからアメリカに渡って大成功を収めたサールズ氏が,故郷を懐かしんで建てたもので,あたかもヨーロッパに来たかのような錯覚に陥ります。翌日はセンチアセント修道院を訪問しました。ここでも大歓迎を受けました。日本からやってきた生徒たちは,もちろん初対面です。しかし,どこのシスター方も旧友を迎えるような親しみと温かさを持って迎えてくださいました。もっといてほしいと引き留めてくださいました。そのシスター方のお姿が,私が一番印象に残ったことです。

秋麗祭は今年,金土で開催されました。初日はコーラスコンクールがあり,クラス対抗で学年の優勝を競います。この日に向けて音楽の授業だけではなく,クラスでも意見を出し合いながら練習を重ねてきました。その成果が表れ,どのクラスも熱唱でした。賞を取ったクラスもそうでないクラスも,美しいハーモニーを私の心に届けてくれました。最後は中学1年生全員で,「ビー・アワー・ゲスト」を振りを付けて歌いました。登場した時から先輩たちの声援がすごく,歌い終わった時の割れんばかりの拍手に賢明生としての一体感を感じました。

2日目は一般公開日です。校門付近の装飾は中学3年生が,階段付近の装飾は2年生が担当し,雰囲気を盛り上げています。高校1年生2年生は教室で模擬店や縁日,お化け屋敷,ホラー映画と工夫を凝らした企画をクラスで協力して取り組んでいました。今年は例年には見られない新しい企画も登場しました。まず,奉献会がパンとジュースだけでなく牛丼とドーナツを用意してくださいました。牛丼はテント前に長い行列ができて大人気でした。卓球クラブの部員との対戦やゲームセンターも盛況でした。それに,中学1年生の総合学習「堺ism」の展示発表など,文化の香りを楽しむこともできました。

閉会セレモニーの前に,オーストラリア語学研修のプレゼンテーションがありました。そして,エンディングのサプライズを今年も奉献会が用意してくださいました。昨年は「千鳥」の登場で興奮の坩堝と化しましたが,今年は飯豊まりえさんが登場して去年と変わらない声援でした。生徒会長のインタビューにいろいろ答えてくださいましたが,飾らない人柄が感じられました。

さて,月が替わって5日に芸術鑑賞会で劇団四季の「キャッツ」を観劇しました。その息もつかせぬ展開,圧倒的なパフォーマンスの歌とダンス,一挙にキャッツワールドに引き込まれました。「もう一度観たい」という声を何人もの生徒から聞き,鑑賞会は大成功だったと思いました。「ホンモノ」に触れると誰しも大きな感動があります。日々の教育活動でも,そのような感動をいかに巻き起こせるか考えさせられました。